実にありがた迷惑なことに、千葉景子法相と福島瑞穂少子化相がとても張り切っています。昨日は、福島氏がわざわざ法務省に千葉氏を訪ね、夫婦別姓法案の早期提出を目指すことで一致したほか、民主党版の人権擁護法案(自民党政権下の政府案より強力で、部落解放同盟の意向に沿ったもの。民間の言論活動への公権力の恣意的介入を招きかねません)でも連携していくことを確認しています。また、公明党は臨時国会に永住外国人地方参政権付与法案を提出すると表明しており、これに連立与党がのっかる可能性だってあります。いやはや、予想されたこととはいえ、とんでもない事態になってきました。
夫婦別姓については、特に働く女性から要望が強いことは承知していますし、私の周囲(社内)の女性からも、それを望む声があります。ただ、私は個人的な体験もあり、これには慎重です。この問題は、大人の側の論理ばかりが強調されていて、子供の視点が欠け落ち気味だとも感じています。
夫婦別姓が導入されると、当たり前のことですが、子供は父親と母親のどちらかとは違う姓になります。「だからどうした、別に構わないではないか」という意見も当然あることでしょうが、この単純な事実に意外と気づいていない人も、けっこういるように思います。民主党案では、複数の子供が別々の姓を選ぶことも可能なので、親子、兄弟の姓がバラバラということもありえますね。事実婚で夫婦別姓を実践している福島氏は「夫婦別姓で家族の絆が弱まることはありえない」と言い切っていますが、たとえ福島家ではそうであっても、社会全体ではどうでしょうか。私は疑問に思います。
昨日の産経政治面で、後輩の杉本康士記者に書いてもらったもので、少し古いですが8年前にこんなアンケート調査がありました。民間団体「心の教育・女性フォーラム」が都内の中高生を対象に実施したもので、自分の両親が別姓になったら「嫌だと思う」(41.6%)と「変な感じがする」(24.8%)が合わせて3分の2にのぼり、「何も感じない」(26.2%)と「うれしい」(2.2%)を大きく上回っていました。いま、同様の調査があればどういう結果になるかは分かりませんが…。
というわけで、本日、某民主党議員とこれらの現状について電話で会話した内容の「概略」を紹介します。相手の立場もあるので匿名とさせてもらいます。
私 千葉さんらが張り切っている。民主党内で反対論や慎重論は上げられないのか
某氏 うーん、それをやるとしたら自分かAかBかCぐらいだが、AもCも政府に入っちゃったから忙しいだろうし、言いにくいかもしれないなあ。いや、Cはテレビに出ているぐらいだからヒマはあるか。
私 民主党は個々の議員の声をすくい上げる部門会議も廃止しちゃったし、政府が決めてしまえばどうしようもない。同志を募るとか議連をつくるとかできないか
某氏 いまオレがそれをやると圧殺されちゃうよなあ。Aは小沢さんの一派だし、Bは鳩山さんに近いから、彼らが直接、小沢さんと鳩山さんに意見するのがいいかもしれない。Cは小沢グループでも鳩山グループでもないから、下手に声を上げると、逆に「あいつが言っているから逆にしてやろう」となるかもしれない。小沢さんにしても、自分を支えているAの言うことなら、ちゃんと聞くだろう。外国人参政権の件にしても他の問題にしろ、小沢さんには信念などなくて政局的に動いているだけだから。やっぱりAがカギかなあ。
私 ただ、のんびりしているヒマはない
某氏 そうだよなあ。オレも気にしていたんだが…。何ができるかなあ。やはり党内の有力者と近くないとことはなせないと最近、反省しているよ。近いうちにAやBやCと会合してきちんと話してみたい。それまで、オレは目立たないようおとなしくしていた方がいいと思う。(※某氏がだれであるかは決して詮索はしないでください。)
…鳩山首相は9月16日の就任記者会見で、こう強調していました。
《今までのように国民の皆さんも、ただ一票を投ずればよいんだ、そういう発想ではなくて、是非、政権にさまざまものを言っていただきたい。政権の中に参画をしていただきたい。私たちが皆様方のお気持ちをいかにしっかりと政策の中に打ち出していけるか否かは、国民の皆さんの参加次第にかかっているとも申しあげていいと思います。》
やっぱり、鳩山氏が望む通り、国民が自ら声を上げていくしかないようです。


by akizuki
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