本日、山口那津男代表ら公明党幹部が韓国の権哲賢駐日大使と会談し、26日召集の臨時国会に公明党独自で永住外国人への地方参政権付与法案を提出すると伝えました。自民党離れを進める公明党としては、この法案をきっかけに民主党との協力関係を培っていきたいのかもしれませんね。協力の実績を重ねて将来的には仲間に入れてもらおうと。さて、民主党はこの法案にどう対処するつもりでしょうか。賛成するのか、他の優先法案の処理が先だとしばらくはほうっておくのか。
以下は、その会談の際のやりとりに関する公明党の記者ブリーフの内容です。私はこのようなことを急ぐことは、必ずしも日韓の良好な関係構築にはつながらないと考えていますが…。まだ先のことは分かりませんが、いったん流れができたら、今の国会構成ではなかなか止められないでしょうね。
権哲賢韓国大使:大変大事な時期に代表就任おめでとうございます。総選挙では公明党に大きな期待をしていたが、残念な結果になった。真実の人間主義に立脚した福祉の党として公明党が再建されることを期待している。
山口那津男代表:必ずや期待に応えられるよう頑張る。
権大使:日韓議連に多くの議員が加盟し韓国に深い関心を示していただいてありがたい。
山口氏:自分が生まれ育ったところには、韓国同胞の方がいっぱいおられた。
権大使:特に公明党に感謝しているのは在日韓国人地方参政権付与の問題で、公明党が先頭に立って法案を提出している。李明博大統領をはじめ、このことを大変に感謝している。参政権付与を現実化させることは、平和と人道の連帯という公明党の考え方に沿うものであり、日本においては民主党の政権交代があったが、この問題が解決されることを望んでいる。公明党にも協力を期待している。
山口氏:先の日比谷公園で行われた光復節に参加し、参政権付与について訴えた。公明党の公約の中にも入っている。この臨時国会に公明党として独自に定住外国人の地方参政権に関する法案を提出し、多くの議員に賛同していただけるよう努力したい。
権大使:臨時国会で法案を提出いただける話で、私たちの長い念願であり、大変にありがたい。今国会、または来年の通常国会でその法案が成立し実現することを期待している。
山口氏:公明党として、国民の本当のニーズをくみ取る総点検運動を進めている。より説得力のある運動を展開していきたい。
権大使氏:山口代表の指導の下、自民党との関係は今後どうなるのか
山口氏:連立10年という環境が変わっている。政権を失い、お互い議員の数も減った。その連立を組んでいたときの環境が変わって、それぞれの党が再生に取り組み始めた。そういう意味ではお互いにこれまでのもとのままに環境が変わる前に戻るという難しい状況になっている。新しい関係を国民の望む方向で築いていくことになる。
権大使:民主党と公明党の政策は似ているのではないか。協力できるのではないか
山口氏:民主党の政権は連立政権であって、外交や安保はどうなっていくのかという不安はある。日米関係、日韓関係はそれ以上に、日米関係以上に日韓関係を強く築いていかなければならないと考えている。
権大使:日米関係については当面変わらないのではないかと私たちは見ている。来年夏の参院選までそれほど変わらないのではないか。参院選後対米関係がどう向かうのかということについては私たちは注視をしている。民主党政権ではアジア重視の外交で最初の訪問先として韓国を選んでもらった。公明党の政策は民主党と似ているところが多いのではないか。
山口氏:最初の訪問地に鳩山総理が韓国を選んだということの意義は大きい。またその地で永住外国人の地方参政権について個人的と断りながらも賛成する旨が示された。総理としてその方向性を示したのではないか。大きな一歩として期待している。
権大使:民主党政権に変わったが、公明党と深い関係を今後も結んでいきたい。頻繁にあって話し合っていきたい。公明党は国民のニーズをくみ上げる役割がある。
山口氏:政党間交流をさらに深めてまいりたい。
権大使:日本国民の本当のニーズを公明党がくみ上げ、次の選挙だけではなく、末永く発展されることを期待している。
…民主党だけなら、参政権付与推進派の鳩山首相自身が「時間はかかる」と言って一定期間の様子見を示唆していたように、この問題はすぐには進まなかったろうと思います。でも、今回の公明党の動きが、どう作用していくか…。権大使は「民主党と公明党の政策は似ている」と言い、山口代表は韓国での鳩山首相の発言を持ちあげています。多くの問題が、予想された方向へと進んでいるようで、覚悟はしていたものの、なかなかきつい局面へとさしかかってきました。


by 一閑
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