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「君主論」にみる自主防衛の重要性

2006/07/17 16:15

 

 今回の北朝鮮によるミサイル連射と日本の閣僚らの「敵基地攻撃能力検討」発言をきっかけに、日本の安全保障がどれほどお寒い状況にあるかがクローズアップされています。これで即座に日本の防衛力が強化されるようになるかというと疑問ですが、国民の意識を高めたとしたら北朝鮮さまさまといえるでしょうね。

 

 6月12日のブログでも引用したのですが、国際環境や安全保障問題を考えるとき、私はよくマキアヴェリの言葉を思い浮かべます。というわけで、再び「君主論」(池田廉訳)から、いくつか今日の日本にもあてはまるだろう言葉を紹介したいと思います。

 

 「(傭兵と)もう一つの役に立たない戦力として、外国からの支援軍がある。(中略)この種の軍隊はそれ自体は役に立ち、悪くはないのだが、おおかた招いた側に禍いを与える。なぜなら、支援軍が負けると、あなたは滅びるわけで、勝てば勝ったで、あなたは彼らの虜になってしまうからだ」

 =自衛隊と米軍の役割を「盾」と「矛」に固定化するのは危険ですね。

 

 「懸命な君主は、つねにこうした武力を避けて、自国の軍隊に基礎を置く。そして、他国の兵力をかりて手にした勝利など、本物ではないと考えて、第三者の力で勝つぐらいなら、独力で負けることをねがった」

 =自衛力の充実があってはじめて日米同盟の有効性が担保できるのだと思います。

 

 「みずからの武力をもっていなければ、どんな君主国であっても安泰ではない。いやむしろ、ひとたび逆境ともなれば、自信をもって国を守っていく力がないから、なにごとにつけ運命まかせになる」

 =ちょっと前までの日本外交のようですね。国際社会で半人前扱いされることに甘んじていた‥

 

 「さて君主は、戦いと軍事上の制度や訓練のこと以外に、いかなる目的も、いかなる関心事ももってはいけないし、またほかの職務に励んでもいけない。つまり、このことが、為政者がほんらいたずさわる唯一の職責である」

 =経済や財政の細かい舵取りは担当大臣に任せておけばいい。首相がまず考えるべきは外交と安全保障を通じた国民の生命・財産の保護である。ポスト小泉候補のうち、2人はこれをわかっていると思います。

 

 国益と国益が衝突する場である国際社会に、そもそも道徳だとか友情だとかを求めるのはとんでもない間違いでしょう。一刻も早く、日本人に勘違いを植えつけるあの憲法前文を改正してほしいものです。

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コメント(7)

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2006/07/17 20:27

Commented by - さん

『政治社会では、あからさまに行動の意図の真実が述べられることを正当に評価しない仮面思考がまかり通っているということである』という一説がありました。

日本社会でもはっきりものを言うことを嫌う傾向があり、現役の頃、「そこまで言うな、おまえの言いたいことは分かった」で議論が打ち切られることが間間ありました。

 
 

2006/07/17 20:36

Commented by 阿比留瑠比 さん

車好き隠居様
 日本人は暗黙の了解が通用する国内の癖で、外国でも寅さん風に「それを言っちゃあ、おしまいよ」と思ってしまうそうです。確かに、やたら刺々しく振舞う必要はありませんが、最低限、はっきりと明確に意見を表明しないとだめなんでしょうね。

 
 

2006/07/17 22:28

Commented by kazu さん

「君主論」「マキャベリズム」と来ると、高校時代の友人I君を思い出します。

防衛大を卒業して自衛隊で出世街道まっしぐらのI君ですが、高校時代の体育祭での騎馬戦の大失策のことが僕の脳裏に焼きついています。このことを話すと相当嫌がられるでしょうけど・・・

「君主論」も「孫子」も、外交とか大きなテーマだけではなく、案外身の周りの小さな(サラリーマン的な)出来事にもあてはめられますよね。基本は物事の道理を見極める技を説いているということでしょうか・・・

 
 

2006/07/17 22:36

Commented by 阿比留瑠比 さん

kazuさん
 そのIさんのエピソードは分かりませんが、結局、常識というものをどの程度理解しているかということだと思います。人の反応も国の対応に対しても、ごく当たり前のことを淡々とやればいいのかと‥

 
 

2006/07/18 00:19

Commented by 小龍景光 さん

ご指摘の通り、特に日本の周辺には「真義と公正」になんの期待もできない諸国が3カ国ほどあります。このことだけでも憲法の前文がいかに絵空事かが分るというものです。

自民党の山崎さんは敵基地攻撃論に対して憲法違反だと騒いでいたようですね。阿比留瑠比さんご指摘の通り、彼は中国の国益のために働いているとしか言いようがないです。

僭越ながらTBさせていただきました。
私は父の方針で子供の頃から産経新聞(前はサンケイ新聞でしたね)愛読者です。
このように産経の記者の方々と意見交換できるなんて夢のようです。ネットってありがたいですね。

 
 

2006/07/18 07:37

Commented by ポコポコ さん

「君主論」ですか、、、あまり良い内容ではない感じです
もっと単純明快な文書があります

「兵は凶器なれども、欠くべからざるもの」

単純明快です

 
 

2006/07/18 08:21

Commented by 阿比留瑠比 さん

ポコポコ
 とにかく政治家は、もっと国民の生命・財産の保護に真剣なってほしいものです。

 
 
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