今回の北朝鮮によるミサイル連射と日本の閣僚らの「敵基地攻撃能力検討」発言をきっかけに、日本の安全保障がどれほどお寒い状況にあるかがクローズアップされています。これで即座に日本の防衛力が強化されるようになるかというと疑問ですが、国民の意識を高めたとしたら北朝鮮さまさまといえるでしょうね。
6月12日のブログでも引用したのですが、国際環境や安全保障問題を考えるとき、私はよくマキアヴェリの言葉を思い浮かべます。というわけで、再び「君主論」(池田廉訳)から、いくつか今日の日本にもあてはまるだろう言葉を紹介したいと思います。
「(傭兵と)もう一つの役に立たない戦力として、外国からの支援軍がある。(中略)この種の軍隊はそれ自体は役に立ち、悪くはないのだが、おおかた招いた側に禍いを与える。なぜなら、支援軍が負けると、あなたは滅びるわけで、勝てば勝ったで、あなたは彼らの虜になってしまうからだ」
=自衛隊と米軍の役割を「盾」と「矛」に固定化するのは危険ですね。
「懸命な君主は、つねにこうした武力を避けて、自国の軍隊に基礎を置く。そして、他国の兵力をかりて手にした勝利など、本物ではないと考えて、第三者の力で勝つぐらいなら、独力で負けることをねがった」
=自衛力の充実があってはじめて日米同盟の有効性が担保できるのだと思います。
「みずからの武力をもっていなければ、どんな君主国であっても安泰ではない。いやむしろ、ひとたび逆境ともなれば、自信をもって国を守っていく力がないから、なにごとにつけ運命まかせになる」
=ちょっと前までの日本外交のようですね。国際社会で半人前扱いされることに甘んじていた‥
「さて君主は、戦いと軍事上の制度や訓練のこと以外に、いかなる目的も、いかなる関心事ももってはいけないし、またほかの職務に励んでもいけない。つまり、このことが、為政者がほんらいたずさわる唯一の職責である」
=経済や財政の細かい舵取りは担当大臣に任せておけばいい。首相がまず考えるべきは外交と安全保障を通じた国民の生命・財産の保護である。ポスト小泉候補のうち、2人はこれをわかっていると思います。
国益と国益が衝突する場である国際社会に、そもそも道徳だとか友情だとかを求めるのはとんでもない間違いでしょう。一刻も早く、日本人に勘違いを植えつけるあの憲法前文を改正してほしいものです。


by akizuki
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