さて、本日は民主党応援団の代表格の一人であり、鳩山政権発足時には閣僚就任も取りざたされた寺島実郎・日本総研理事長についてであります。この人はかつて、文藝春秋2009年10月号にこう書き、ことさら「団塊の世代」にこだわりつつ、これから始まる民主党外交を持ち上げていました。
「新時代の外交の舵取りを行うのが、戦後の『団塊の世代』である鳩山由紀夫氏ということにも運命的な巡り合わせを覚えます。(中略)世界情勢が『友愛』の理想に近づき始めていることもなんとも不思議な巡り合わせです」
私自身は、例外も多いのであまり安易に「世代論」で片づけようとは思わないのですが、菅直人首相もかつて「団塊党」という組織だかネットワークだかを組織していましたし、その塊に所属意識のようなものを持つ人も少なくないのかもしれません。
で、今朝、通勤電車で週刊現代5月21日号を読んでいたところ、この寺島氏と評論家の佐高信氏の対談が載っており、そこで寺島氏が興味深いことを記していたので紹介します。民主党応援団だった人も、政権交代後の民主党政権のていたらくには悲鳴を上げているようです。
寺島 …「官僚主導から政治主導へ」という言葉が価値の高いもののように使われていますが、この言葉を信じていたら、日本は民主党の政治家レベルの国にしかならない。彼らの政策論に日本を委ねていたら、とんでもないことになるということを、政権交代以後の1年半で我々は見てきたと思う。
寺島 …私自身も他人事ではない。菅さん、仙谷(由人)さん、鳩山(由起夫)さん、みんな昭和21~22年生まれで、私と同学年です。つまり世に「団塊の世代」と呼ばれている人間の真価が問われている。
寺島 …菅さんのように周囲の人を駆り立てる側にいた人物は、組織の下支え経験や問題解決のためのプロセスに呻吟することもなく、薄っぺらな戦後なるものを体にあふれさせている。そんなふうに団塊の世代が終わってしまうのかどうか。もしかすると、この世代は本当の危機に直面したときに解決に立ち向かう力がないことを露呈しているんじゃないか、というのが現政権に対する私の印象なんです。
…私はこれまで、寺島氏の書いていることを読んでも、テレビの向こうでしゃべっていることを聞いても、何言っているんだこの人?という印象で「勘違い」しか感じなかったのですが、初めて関心を覚えました。面白い視点じゃないかと。
まあね、本当はもっと、民主党を礼賛して政権交代を煽ってきた自分自身への反省の弁があってもいいと思いますが。
※追伸(午後8時35分) いま思い出したのですが、鳩山政権時代、寺島氏は米国の対日関係者から「ファンタジー」とあだ名されていたと以前、外交筋から聞きました。まあ、鳩山氏の外交ブレーンですからそんなものですね。


by akizuki
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