9月の自民党総裁選は、世論調査で2番手につけていた福田康夫元官房長官が脱落したのに続いて、山崎拓元副総裁、額賀福志郎防衛庁長官も結局は出ないのではないかとの見通しが強まっています。まだ麻生太郎外相と谷垣禎一財務相という候補はいますが、実質上、安倍晋三官房長官の無風独走状態ですね。
ただ、これは安倍氏にとって必ずしも好ましい展開ではありません。政敵と戦って勝ってこそ、政権の正統性は高まりますし、敵に回ったグループを干すことによって、味方に論功行賞を与えることができるわけですから。
しかも、ここにきて安倍氏とは思想・信条も政治家としての肌合いも違う古賀誠元幹事長と二階俊博経産相が安倍支持を固めたといわれています。安倍氏の森派の先輩である中川秀直政調会長が間に入って支持を取り付けたのではないかとも言われていますが、もしそうだとしたら、はっきり言って大きなお世話でしょう!。
そりゃ、政治家としての発言力と影響力が下り坂の古賀氏や、自分のグループの子分たちを干させるわけにはいかない二階氏の側には、安倍氏に取り入るメリットはあるでしょう。でも、この二人の支持なんかなくても余裕で勝てる安倍氏にとって、何の利益があるのか。中川氏も余計なことをするものです。
二階氏は、自分のグループの政策提言でも、靖国問題や中国問題に触れず、安倍氏との距離感を覆い隠そうとしているようですね。古賀氏は、アンチ安倍を貫くと子分たちの造反を招き、いよいよ権威が失墜するのを恐れたのでしょうか。
中川氏にしたところで、早くから安倍氏を推してきた功績はあるにしても、安倍氏とは随分、考え方が違います。皇室典範問題では女系天皇容認の推進役でしたし、北朝鮮に対してもかなり融和的です。夫婦別姓、ジェンダー・フリーなどの問題でも、かなりリベラルな対応をしてきたように思います。
中国は、
安倍氏は今年4月のステルス参拝により、最長で来年10月の秋季例大祭まで参拝しないでもいい猶予期間を持った(もちろん、どんどん参拝してもらってもけっこうですが)わけです。その間に、中国の方から、首脳会談をはじめ関係改善を申し出てくるとみています。
だから、今さら親中派の人なんて来なくてもいいのに。ああ、本当に福田氏と山崎氏には出てもらいたかったなあ。それで古賀氏や加藤紘一氏の応援を受け、一緒に倒れてほしかったなぁ。そうなっていれば、政治に、新しい時代の息吹みたいなものが感じられただろうに。
以前のエントリで、安倍氏の内閣・党三役人事の予想をしてみましたが、ここは難しくても安倍氏が思い切った人事を断行することを祈るばかりです。閣内や、党幹部から足をすくわれることのないように‥。


by akizuki
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