今朝の産経政治面は、民主党の小沢一郎代表の靖国神社やいわゆるA級戦犯に関する現在の発言が、以前言っていたことと違うことを指摘しています。このブログにもトラックバックで情報を寄せてくれた方がいましたが、自民党時代の「A級であろうがB級であろうがC級であろうが、そういう問題ではない」という言葉は、現在の変なA級戦犯分祀論と明らかに矛盾しますね。
A級戦犯分祀論自体が、神道的に無意味であるのみならず、韓国政府が「分祀でも靖国参拝容認せず」と内部で確認したとの報道により、何のためにやるのか理由を失いました。先日の「日本には永遠に歴史問題を言い続けろ」という江沢民の指示といい、中韓が見事に墓穴を掘ってくれています。感謝したいぐらいです。
小沢氏をかばう人たちはよく、「すべては政権交代のためだ。そのために左派勢力も取り込むためだ」と解説するのですが、私はよく分かりません。自民党が政権を失っていた細川内閣や羽田内閣のときに、何か国民にとって有益な改革が進んだでしょうか。記憶にありません。
二大政党制の実現についても、「国民に選択肢ができるし、まあ、いいのかもしれないな」とは思いますが、自民党政権でも小泉首相の登場と実績により、トップがだれかで相当、政治自体が変化することが証明されました。無理して日教組を身内に抱え込む民主党に政権を委ねなくても…というのが率直な感想です。
さて、前振りが長くなりましたが、本日はたまたま手に入った民主党の第371回常任幹事会(今年5月9日)で提出された「鳩山由紀夫民主党幹事長訪韓団」報告書を紹介したいと思います。それによると、「目的と成果」という章にはこうあります。
《民主党が小沢新代表の下、正しい歴史認識を示し、新しいアジア重視の外交姿勢を直接アピールすることで、民主党の存在感を示すことが当初の目的であった》
=参院議員会長に自虐史観で日本の教育をだめにした日教組議員(輿石東氏)を就任させた政党の正しい歴史観‥。いやはや恐ろしいものを感じます。
ウリ党若手議員との朝食懇談との章には、韓国側から次のような発言があったことが記されています。
《「安倍官房長官が独島を日本の領土とし、総理に就任すると韓国では言われている」「安倍総理誕生を韓国は望まない」「安倍官房長官よりは、福田元官房長官の方が望ましい」「小沢代表が誕生したことを歓迎したい。政権交代に向けて頑張ってほしい」…》
これに対して鳩山氏は次のように述べたそうです。
《「日韓友好のためにこれからも尽力したい」「歴史問題と領土問題は密接。ゆえに、両国が抱える問題に対し、歴史共同研究するなどして、円満な解決に向けて努力したい」「小泉総理と小沢代表の最も大きな違いは、ビジョンの有無である。小泉総理はビジョンが全くない」…》
=特定アジアが安倍氏におびえる構図が浮かび上がっています。鳩山氏は歴史共同研究なんて言っていますが、それが何度も試みられ、彼我の言い分のあまりの隔たりから、ほとんど成果を生んでこなかったことを知らないのでしょうか。
鳩山氏は以前も訪韓中に扶桑社の歴史教科書について「偏狭なナショナリズムに基づいたもの」「採択は望ましくない」などとろくに読みもしないで、韓国側に無責任なリップサービスを行っています。
このときの発言は事実誤認に基づくひどいものでしたが、私が署名の批判記事を書いたところ、「鳩山氏のすべてを信じている」という変な女性からしつこく嫌がらせの電話がかかってきました。「鳩山氏の言うことはすべて正しい」と主張されても答えようがありません。
話をもとに戻します。鳩山氏は、韓明淑・国務総理との会談では、次のように訴えています。
《小沢代表は、小泉総理が靖国神社に参拝するのは誤りであるとはっきり言っている。A級戦犯を分祀した上で堂々と参拝すべきということである》
《貴幹事長(鳩山氏)が第三の追悼施設建設に向け指導的役割を果たされていることに感謝したい》
《従軍慰安婦に対する韓国の立場ははっきりしている。この問題に関し、民主党が「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」を推進されていることに感謝し、今後も同問題へ高い関心を持っていただきたい》
いつのまにか、慰安婦問題まで持ち出されてご高説を拝聴してきたようです。そういえば、民主党には国会開会中に韓国での慰安婦・反日デモに参加した岡崎トミ子なんて議員もいましたね。
結局、韓国も中国も、本当は靖国のことなんかよく知らずに批判しているわけですから、こっちが歩み寄って解決策もどきを提示しても意味はありませんね。向こうは靖国の存在自体が許せないわけですから。
民主党の末松義規氏が2年前に北京で開催された第3回アジア政党国際会議に出席したときのリポートもついでに紹介します。ちなみに、このとき自民党は、参加予定だった棚橋泰文氏が、直前に台湾を訪問していたことから中国側に出席者差し替えを求められました。自民党がこれを拒否したため、参加者はなしでした。
リポートによると、末松氏は中国の唐カセン元外交部長と会談し、国立追悼施設建設の政策を説明したそうです。ところが、「唐元部長はよく理解しておらず、国立追悼施設と靖国神社の分祀を混同してとらえていた」とのこと。なんかバカらしい話ですね。
特定アジアのいい加減な主張に振り回されている限り、民主党はだめなのではないかという印象を強くしています。まあ、野田佳彦氏のように「国内法的に日本には戦犯はいない」と理解している人もいますが。


by saxophone
短信・金環日食で始まる一日