きょう、イザでニュースをチェックしていたら、「グリーンピア南紀の再生白紙 香港業者と契約解除」という興味深い記事が出ていました。まあ、いつかそうなるだろうなとは思っていましたから意外性はありませんが、いざそうなってみると、本当にふざけた話だなと改めて感じたのです。とりあえず、本日の記事は以下の通りです。
《平成15年3月に閉鎖した
中村町長の説明によると、10月31日に業者側と会談、まとまった。業者は年末で撤退するという。
関係者によると、町は17年12月、跡地を計1億6000万円で10年間賃貸した後に無償譲渡する契約を「ブルー・オーシャン・アジアン・オリエンテーション・リミテッド」(ボアオ)と締結。
ボアオは当初、18年4月に一部をリニューアルオープンするとしていたが、今年6月に開業を5年先延ばしにする見直し案を提出。町議会から、開発の実効性やボアオの財務状況に疑問の声が出て、9月には契約解除を町長に求める決議案を可決していた。
自民党総務会長の二階俊博衆院議員(和歌山3区)がボアオを町に紹介したとされる。》
…二階氏の名前が出てきますね。さて、産経新聞はこれに関して昨年4月3日の「【保守新時代】第四部 自民党と中国(中)親中派に利権誘導の影」という記事の中で、次のように書いています。私も取材班の一員として、和歌山県議会関係者に取材するなど多少かかわっていました。当時から、地域の人たちは、ボアオは実は何もする気がないのではないかと疑っていました。
《太平洋を望む和歌山県南部の旧「グリーンピア南紀」の広大な跡地では、ウグイスの群れが桜を散らしていた。敷地を貫く熊野古道を散歩していた初老の男性は、こうつぶやいた。
「年金で集めたカネは大事に使ってもらわんと。中国の会社に安く売るそうだけど、何とかならなかったのかねえ」
約百二十二億円の年金資金を投じて建設された大規模年金保養施設・グリーンピア南紀は、業績不振のため三年前、閉鎖された。
建設費の四十五分の一の値段でいったん地元自治体に払い下げられたグリーンピアに関心を持ったのは、BOAOだけではない。
蒋は、中国・海南島リゾート開発の立役者であり、新日中友好21世紀委員会のメンバー。経済産業相・二階俊博は「心と実行力があるパートナー」(平成十六年十月の講演)と評し、蒋の紹介で前中国国家主席・江沢民の長男と食事をしたこともある。
その蒋と
参院予算委員会で、この問題を取り上げた参院議員の大江康弘は「最初からBOAOへの譲渡ありきで、政治的思惑をもって導いた疑問を持つ」と語る。
グリーンピアの残り約六十ヘクタールを所有する
…ボアオ側は形の上で買収した後も、なんらグリーンピアに手をつけようとせず、地域の雇用創出にも何にもなりませんでした。全く得るところのない話を進めた二階氏の面目も丸つぶれというところでしょう。上の産経の記事が出た際、二階氏が激怒していたと同業他社から聞いたことがありました(当時、この記事がコピーされて地元で配られたとも聞いています)が、今はどう思っているのでしょうね。
このボアオの蒋会長は、二階氏だけではなく日本の政治家に広く食い込んでいるようです。雑誌のインタビューなどでは、細川元首相をはじめ、多くの大物政治家と親しいことを誇っています。二階氏は平成15年8月12日の和歌山新報に寄稿した文の中で、中国・海南島に蒋会長が建てた「ボアオ東方文化苑・蓮花館」の地鎮祭に出席した思い出について、「福田内閣官房長官からのお祝いのメッセージも頂戴して、日中平和条約二十五周年を飾る実に意義深いボアオの旅でした」と振り返っています。このときは、福田首相も祝電を送ったようですし、食事をともにする仲だそうです。別にだからどうだとは言いませんが。
…本日はもっとボアオについて書こうと思っていたのですが、二階氏というと、どうしても和歌山県田辺市に「江沢民国家主席の石碑」を建てようとしたことが忘れられません。石碑については、今年1月16日の私のエントリ「二階国対委員長の訪中で思い出すあの石碑」で一度書いているのでよそうかとも思ったのですが、どうしても頭から離れないので方針を転換します。二階氏が江沢民による日中友好を説いた「重要講話」を刻んで残そうとした石碑のイメージ図の接写を載せ、鬱憤を晴らしたいと思います(図は「紀伊まほろばの会」の冊子から)。

「台座は円錐とし、融和を表し、山東省『泰山』をモチーフに、立ち上がる二本の石柱は人的交流を更に育み、世界平和を祈る『人』『合掌』と泰山の絶頂の石柱を表現した」のだそうです。週刊文春(2003年2月13日号)によると、二階氏は当初、田辺市のほか新東京国際空港公団、東京駅、青森県、福岡県、大阪府などにもこれを建立する予定だったとされますから、計画がつぶれて心から良かったというしかありません。ああよかった。本当によかった。
でも、現在の福田自民党も小沢民主党も、ともに「親中派」が中心を担っていることには変わりがありません。いつまたグリーンピア南紀のようなことや、江沢民の石碑建立運動が繰り返されないとも限らないので、良識ある国民は監視し、油断しないようにしないといけないのかもしれません。日本中が中国を称え、日中友好を言祝ぐ碑文で埋め尽くされるのを避けるために。


by bunkyo-ku
小沢一郎氏への各紙の視線と「…