きょうの夕刊フジによると、北朝鮮の最高人民会議常任委員会・内閣機関紙「民主朝鮮」は13日付の論説で、安倍晋三官房長官のことを「軍国主義海外侵略の野望実現の道を進もうとしている」「過去にアジア諸国を侵略し、太平洋戦争を挑発した昔の日本と同じようにしようとしている」などと書いているそうです。
拉致事件に早くから取り組み、北朝鮮に対して無意味な譲歩をしようとしない安倍氏が首相になるのが、いやでいやで仕方ないのでしょうね。まあ、北朝鮮がびびって騒ぐのは勝手だし、いちいち相手にする気もありません。
「ふーん」と記事を読みながらふと思ったのですが、なんか最近とみに激しさを増している朝日新聞の安倍氏批判に似ていませんか。朝日は、社会党の宣伝文にすぎない「村山談話」や、中国が自国内の日中国交正常化反対者を説得するために使った理屈「戦争指導者と一般国民は違う」を持ち出して、安倍氏は危険な政治家だと読者に印象づけようとしているように見えます。
常軌を逸しています。よほど天敵・安倍首相の誕生がいやでいやで仕方ないのでしょうね…ってこれはさっき北朝鮮について使った言い回しでした。そういえば、朝日も北朝鮮による拉致事件にずっと冷たかったし、金正日総書記が拉致を認めてからも、日本の過去と相殺しようと努めてきましたからね。
4年前の9月17日。小泉純一郎首相が初めて訪朝するその当日の朝日新聞を見て、私は怒りにかられたのをはっきりと覚えています。この日の朝日は1面に、拉致被害者家族たちの集会の写真を使っていました。それはいいのですが、その写真説明になんと書いてあったか。
「拉致問題解決を訴える行方不明者の家族たち」
拉致被害者は、たった4年前までは朝日にとっては単なる「行方不明者」だったようです。この行方不明者という表現は、確か自民党の野中広務元幹事長らが北朝鮮の高官と会談した際に、「拉致」という言葉は使うなとゲンメイされ、代わりに示された北朝鮮側の用語でした。ですが、なぜ報道機関がそこまで北朝鮮に迎合するのか…。
そして、安倍官房副長官が小泉首相に「拉致の謝罪がなければ引き返しましょう」と進言したのにあわてて金総書記が拉致を認めた翌日、朝日は1面の木村伊量政治部長の署名記事で次のように書きました。
「いかなる意味でも拉致は正当化できないが、そもそも日朝の不正常な関係は、北朝鮮ができる前、戦前、戦中の35年間にわたる日本による朝鮮半島の植民地支配に始まる。冷戦もあった。北朝鮮との間に残された戦後処理問題を解決し、大局的見地に立って関係を正常化することが、日本の国益にも北東アジアの安定にも資する」
これは、何か都合の悪いことがあると「日帝36年」を持ち出してごまかすどこかの近隣国の理屈ですね。拉致は悪いことだが目をつむり、とにかく北朝鮮に戦後補償しなさいと読めるのですが、私の読解力が足りないせいでしょうか。
朝日は同月22日の社説でもこう書いています。
「総書記が世界に恥をかいてまで『拉致だった』と認め、はっきり謝罪した大転換も驚きだった」
「拉致事件の究明や対策にいっそう神経を使うべきことは言うまでもない。同時に大局を見失ってもならない。ためらわず、正常化交渉を再開させることである」
つまり朝日のいう「大局」とは国交正常化と戦後補償であり、拉致は枝葉末節とまではいわなくても優先順位は低い、ということでしょうか。しかし、安倍氏はこうした朝日の姿勢に反論し、「拉致は重大な主権侵害であり、政府は国民一人の命だって守らなければならない」と主張し、政治家として徐々に力を増していきました。
朝日が昨年1月、安倍氏と中川昭一氏がNHKの番組に圧力をかけて番組内容が変更されたという「誤報」を書いたのは記憶に新しいと思います。番組は、昭和天皇に有罪判決をくだした女性国際戦犯法廷を取り上げたものですが、判事団には北朝鮮のいわゆる「工作員」が入っていましたね。
あの記事を書いた朝日の記者は、そうしたことを承知のうえで、安倍氏たちを陥れようとしたのかどうか。
私の知る限り、安倍氏は官房副長官時代からたびたび朝日に批判されては手厳しく反論してきました。ベテラン政治家らは「大マスコミとけんかしても、スキャンダルでも探されて復讐されるだけだから」と簡単に手打ちをする例が多いのですが、安倍氏は決して引かず、そして朝日に勝ち続けてきました。希有な存在だと思います。
北朝鮮も朝日も、安倍氏を批判し、こきおろろし続けましたが、安倍はあと数日で自民党総裁となり、26日には新総理に就任するとみられています。両者は、さぞや悔しくて、焦燥感にとらわれて大変なんだろうな、と推察しています。
知ったことではありませんが。


by 遠州報國隊
東京を離れて署名してきました…