ちょっと旧聞になりますが、29日の産経政治面に載っていた「民主党はカネがない!小沢代表が鳩山幹事長に『君の財産出せ』」という記事には少々驚き呆れました。みなさんどう思われますか。確かに鳩山家は有名なお金持ちですが、それを言えば小沢氏だって、政権奪取のために蓄財してきたのでしょうに。また、小沢氏は以前、政治資金で買い続けた保有不動産を公の場で「何も悪くないが、面倒だから処分する」と述べていましたが、どうやらそれも本気ではなかったようです。本当に、相変わらず自分勝手で世の中をなめたいいかげんな人だとげんなりしました。記事は以下の通りです。
《「キミの財産をよこせよ」。政権交代を旗印にして次期衆院選に向けた対策を急いでいる民主党だが、選挙資金の金策に頭を悩ます小沢一郎代表が最近、冗談めかして鳩山由紀夫幹事長に私財提供を求める一幕があった。
鳩山氏は政界でも有数の資産家だが、すかさず「代表も(東京都港区内などに複数保有するマンションなどの)建物を売ればいいじゃないですか」と反論。小沢氏は「売ってもそんなにカネにならないよ」と弁解したという。
民主党は党予算のほとんどが政党交付金頼みで、郵政解散となった平成17年の衆院選で議席を減らした結果、交付金も減ったが、昨年7月の参院選での大勝で、交付金が増額するなど党の財政は選挙の結果に左右される傾向がある。
7月14日には、約2億5000万円の売り上げを目標に、政治資金パーティーを開くが、それでも「とても足りない状況」(党幹部)。このため、党内からはいざというときには「幹部の自宅を抵当にいれて借金するしかない」との声もあがっている。》
記事でははっきり書いてありませんが、鳩山氏が小沢氏に私財提供を求められたのは一度だけではなく、「会うたび」なのだそうです。まあ、こんな話を小沢氏本人が他者に話すとは考えにくいので、このエピソードが記者に漏れ伝わってくること自体、鳩山氏が小沢氏の要請にうんざりし、いいかげんにしろよと思って周囲に愚痴っているからでしょうね。別に同情はしませんが、気持ちは分かるような気がします。
では、その小沢氏はというと「永田町の不動産屋」と呼ばれていますね。昨年10月以降の雑誌をざっと調べても、「『政治団体が所有』という実態への疑念 小沢と都心マンション」(アエラ10月15日号)▽「小沢一郎『10億円不動産』『25億円現金』の核心部分」(週刊文春10月25日号)▽「『購入不動産10件』全公開 小沢一郎はなぜ『マンション』が好きなのか」(サンデー毎日10月28日号)▽「『永田町の不動産屋』小沢一郎への公開質問状」(ウイル12月号)…と何度も取り上げられています。
《平成18年政治資金収支報告書では、安倍晋三首相の辞任表明でいよいよ政権の座が近づいてきたように見える民主党の小沢一郎代表の富裕ぶりが際だっている。自身の政治団体と関係団体の保有資産は繰越金と不動産だけで計31億円以上に上り、他の政治家を圧倒している。また、小沢氏は今年6月に成立した不動産所有を禁止する改正政治資金規正法に基づき、保有不動産を「処分する」と述べていたが、いつどのように処分するかは未定だという。
■資産プールはなぜ
政治資金収支報告書によると、小沢氏の側近とされる平野貞夫元参院議員がともに会計責任者を務める改革国民会議の繰越金は11億8354万円、改革フォーラム21のは6億9262万円で、この二つだけで計18億7616万円にも上る。
2団体の報告書の会計責任者の氏名には訂正印が圧してあり、もとはともに樋高剛氏の名前が記されていた。樋高氏は元衆院議員で、小沢氏の元秘書でもある。
もともと改革国民会議は小沢氏が党首だった自由党の政治団体、改革フォーラムは小沢氏が代表幹事を務めた新生党の政治団体だった。自由党は平成15年9月26日の解党当日に、改革国民会議に13億6816万円を寄付しており、国会で「政党助成金の返還逃れではないか」(自民党の故松岡利勝元農水相)と追及された経緯もある。
小沢事務所側は「うちの政治団体の資金は合計2億円余り。改革国民会議と改革フォーラム21は関係はあるが、小沢氏の団体ではない」と説明し、資産のほとんどは不動産だと強調する。
ただ、自民党側は「体裁はともかく実質的に小沢氏の政治団体であることは間違いない。政権奪取の資金を貯め込んでいるのか」(国対筋)と注視している。
■どうなる不動産
小沢氏の資金管理団体「陸山会」が都内など12カ所に保有している不動産に関しては、さきの通常国会で与党側から「何のために政治資金で不動産を買い続ける必要があるのか」「名義上、小沢氏本人のものとなっており、資産形成ではないのか」などと追及された。
また、仮に小沢氏が死亡した場合、遺族が相続せざるをえず、「個人資産と何ら変わりはない」(自民党幹部)との指摘も出ていた。
小沢氏は2月に記者会見を開き、「個人資産ではない」と説明したが、結局、政治資金規正法改正で新たな不動産取得は禁じられた。このため、小沢氏は7月の産経新聞のインタビューに対し、「面倒だから処分する」と表明している。
ただ、事務所側は「まだ処分はしていない。処分の予定は今の時点ではない。これからも法律に基づき適性に対応する」としている。
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■小沢一郎氏の政治団体(総務省届け出分)の資産
①陸山会 10億8055万円
②誠山会 1億3735万円
③小沢一郎東京後援会 2706万円
④小沢一郎政経研究会 2134万円
⑤改革国民会議 11億8354万円
⑥改革フォーラム21 6億9262万円
総計 31億4246万円
※金額は繰越金(陸山会は不動産資産を含む)。⑤、⑥について小沢事務所は「関係団体だが、小沢氏自身の政治団体ではない」と説明。》
…例によって、新聞紙面はスペースの制限が大きいので、書き足りない点がたくさんありました。これでも11字組100行の原稿で、政治面トップだったのですが。これに関連することでは、私は昨年9月10日のエントリ「故・松岡農水相による政治とカネ追及と関連写真」でも取り上げていますので、もしよろしければそちらも見てください。自由党は民主党と合併する直前、解散する2日前の平成15年9月24日になぜか民主党から2億9540万円もの寄付を受けていて、そのお金や自由党が受けていた政党交付金は自由党解散時に改革国民会議に寄付されています。一体何のことやら。
また、上の記事の2団体が保有する資金については、やはり小沢氏側近の平野貞夫氏が週刊誌のインタビューなどで、はっきりと小沢氏の政権取りのための軍資金だと述べています。私には、政党交付金などの私物化にも思えるのですが、それはともかくとしても、小沢氏は、鳩山氏に「カネを出せ」と迫らなくても十分すぎるぐらいお金を持っているではないかという疑問が残ります。いざというときに使うのでなければ、一体何のための蓄財なのか、という話になりますね。
最近は衆院選が遠からず実施されるという見通しからか、ときおり「国民の生活が第一」などと書かれた小沢氏のポスターを見るようになりました。その言葉にウソはないのか、言葉通りに受け止めていいのか、それとも果たしてどういう意味があるのか。今後の関係者の動きを注視していきたいと思います。


by 047696
小沢一郎氏への各紙の視線と「…