きょうはこれからG8外相会議取材のため京都に向かいます。北朝鮮による核申告があるとされる本日は、外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長がヒル米国務次官補と会談する予定ですし、あすは高村外相とライス国務長官も会うことになっているので、気が抜けません。というわけで、まだ前エントリでいただいたコメントへの返事も残っているのですが、取り急ぎ、報告しておきます。
あまり報道されていないと思いますが、昨日、自民党の人権問題等調査会の太田誠一会長が首相官邸を訪れ、福田首相に人権擁護法案の党内論議の状況などを報告したようです。福田氏との面会後、記者団の質問に答えた太田氏は、なぜか不気味なにやにや笑いを絶やさなかったそうです。以下はそのやりとりです。
《記者 総理とは、どのような話を、法案の話か
太田氏 人権救済法と言うんですよ。名前が変わった。人権救済法の取扱いについて、相当の譲歩、反対をされる方々に対して相当な譲歩をしながら、ソフトランディングを目指していきたい。断念することはないという、永久にやってもいいと。永久にやってもいいと。断念しないと。ソフトランディングを目指しているという報告をしまして、どういう様子かという話を今、説明をしましてですね、それで了解をいただいたと。
記者 総理の了解というのは具体的には、どういう
太田氏 いやいや。(苦笑)ソフトランディングをしようとしていることを了解したと。ソフトランディングをしようとしているという、今の姿勢について了解をしてくれたと。(何故か一人で笑う)
記者 臨時国会に法案化して、総理に報告されたのか
太田氏 いやいや。そういうことは言わなくても、要するに、合意ができたらすぐに出しますよ。ね。だけど合意ができるまでは永久にやると。
記者 それについて、総理はどういう言葉で答えたのか
太田氏 「どうなってんの」という感じ。ですから、こうなってんですよと。
記者 引き続き・・・
太田氏 そう。わかったと。
記者 調査会は、これから議論をしていこうということに対しては前向きな姿勢というか、後押しをするというか
太田氏 (噴き出して)ソフトランディングをすると言ってるわけだから、それでいいと言ってる。
記者 それでいいと?
太田氏 それでいいと。わかったと。
記者 議論の再開は臨時国会召集後ですけど、どういう風にソフトランディングさせていくかについての話はされたんですか
太田氏 ともかく、永久にやるんだから、別に慌てなくてもいいし、段取りも考えなくてもいいし、十分時間はある。言うことがなくなってきているということもあるんでね。同じことが理解されるようになってきたということはあるわけだから。答え出して、私たちもちゃんと。批判されてる論点についてはちゃんと答えていますんでね。
記者 一定のところで一任を取り付けるというような形は考えているか
太田氏 一任じゃなくて、もう、私の案を出してるんだから。それを修正する以外にないでしょう。一任っていうのは、その後。案を作るから、あとはお任せくださいでしょ。一任なんかしてないでしょ。当然。私の案に賛成か反対かということですから。
記者 多数決も辞さないと
太田氏 いや。そういうことは。多数決するなんて言ってなくて、要するにソフトランディングをできるようになるまで、修正をずっとやっていくと。
記者 私案に対して総理からなにか、コメントは
太田氏 いや。そんなこと説明したら時間がかかるじゃないですか。15分くらいかかる。説明したら時間かかるじゃないですか。15分くらいかかる。(皮肉っぽく)あそこ(調査会)に来てる記者様は、それはね、来てる記者様に話すのなら、10分くらいで済むけども、知らないけれども、0から説明したら、15分くらいかかっちゃう。
記者 その案の中身について総理から、特に何か
太田氏 中身わからないじゃないですか。言葉をさあ。差別的取扱いとか、説明しなくちゃいけない、全部。不法行為とか全部。不法行為とか説明するだけで、5分くらいかかる。》
やれやれ、太田氏はあの調査会での不毛な論議を「永久にやる」つもりなのだそうです。長丁場の根気勝負に持ち込もうということでしょうが、どこかが壊れてしまっているのかもしれませんね。本当に、福田政権の成立以降、自民党と日本社会の悪いところが一気に表面化し、自ら主張し、正当化し始めたように感じます。国のトップ、リーダーはつくづく重要なものだと思います。
それにしても、太田氏の話でははっきりしませんが、福田首相は何を「了解した」のでしょうね。いずれにしろ、福田氏の本心は人権擁護法案の推進にあることは間違いないのでしょうが…。


by kakasai
東京を離れて署名してきました…