本日は風邪でぼーっとしていて、いつもに増して頭が働かないのでいよいよとりとめのないことを書いてしまいますが、ブログをずっと書いていると、けっこう日記帳や備忘録、データベースの代わりとして役に立っています。何をいまさら、という話かもしれませんが、当初はそういう意識は持たずに始めたもので。さきほども、きょうの朝日の政治面に載っていた「『大東亜戦争』首相が表現 戦争観問われ」という、まるで麻生首相が大東亜戦争という言葉を遣ったのは問題であり、太平洋戦争とするべきだと主張しているかのような記事を読み、「そういえば、安倍政権下の昨年、政府は太平洋戦争と大東亜戦争という二つの呼称に関する答弁書を閣議決定していたなあ」と思い出し、過去エントリで確かめました。
それは、昨年2月8日のエントリ「ボツ原稿・太平洋戦争に関する政府答弁書」で、答弁書は「(太平洋戦争は)政府として定義して用いている用語ではない」とする一方、大東亜戦争については昭和16年12月12日に閣議決定された呼称だと指摘していました。太平洋戦争という呼び名は、GHQが占領期に、米国製戦争観・歴史観を日本に押しつけるために使用を強要した言葉ですね。GHQは同時に、大東亜戦争という言葉の使用を禁じ、公文書は当然として民間の論文、小説、詩に至るまで検閲で徹底的に消し去った経緯がありますね。…というようなことを、過去エントリを参考にしながら、本日締め切りのフジサンケイビジネスアイ紙のコラム(6日掲載)を書いた次第です。
元記事はボツになっているので、産経の記事データ検索システムでも出てこないのですが、ボツ記事をブログでアップしていたので助かったという、それだけのお話ですが。実は日々の記事を書く上で、自分の過去記事はけっこう役に立つのです。一応、自分の頭で咀嚼した内容となっているので、あとで読み返すと関連事項も思い出すことができますしね。
…長々と何が言いたいのか自分でもよく分からないことを書きましたが、ここで中曽根弘文外相が昨日、産経新聞などのインタビューに答えた内容を一部紹介します。これも、デスクに「記事はいらない」と言われた「ボツ仲間」ですが、日本の情報収集能力の限界というか、欠如ぶりをよく表していると思いますので。中曽根氏は、ある意味、正直に語っているのだと思います。日本の現状はこんなものだと。
記者 北朝鮮の金正日総書記の重体説がある。こうした事態にどう対応するか
中曽根氏 情報はいろいろ、新聞等でも記事も読んでいるし、また、中国の方からの情報も報道等を通じて知っているが、直接、私自身は健康状態についての情報とか、報告というかそういうものはありません。ですから、どうなっているのか、政府として本当はきちっとした情報網を持っていなければいけないんでしょうが、(北朝鮮は)国が国だからなかなか難しい。
記者 政府としても、確たる情報は持っていないという理解でいいか
中曽根氏 政府というか、外務省の責任者である私自身、直接的情報は持っていない。報道などが取材した範囲でしか――それが正しいかどうかも分からないが――今のところ分かりません。
…私は9月11日の産経国際面に、金氏重体説について「情報収集に限界 日本政府『真相』分からない」という記事を書いています。中身は、外務省幹部は「現時点で『真相はこうだ』と確信を持って言える人は(関係各国の)どこにもいない」と述べていることを紹介し、政府は報道内容を確認する手だてを持っておらず、情勢を注視しているというのが実情のようだという趣旨のことを記したものです。でも、中曽根氏の話を聞く限り、それから3週間たっても、状況は何も変わっていないようですね。
このブログを通じてさまざまな方と意見のやりとりをする中で、いつも思うのは、日本政府や政治家の実力やできること、やっていることについて、過大評価している人が多いのではいかということです。もちろん、公権力を甘くみてはいけないということは前提条件としてあるでしょうが、実像は多くの人が想像しているよりはるかに貧弱で弱いものではないかと思えるのです。政権をとったら、あるいは首相や大臣になったら、何でもできるというわけでは決してありませんしね…。


by ii1920
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