<< 2008年11月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

kinny様のエントリとstaro様のコメントについて思ったこと

2008/11/17 11:15

 

 

 16日付の産経新聞のコラム「日曜日に書く」欄で、中山前国土交通相と田母神前空幕長の発言とその波紋について愚考した「正攻法だけでは勝てない」という原稿(http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081116/stt0811160220000-n1.htm)を書いたところ、Kinny様から「阿比留記者の悲痛な『敗北宣言』と極東の憂鬱」というトラックバックをいただき、またそのコメント欄の中でstaro様からも重要なご指摘を受けました。そこで本日は、お二人が私(とその記事)について語られた内容について、私自身はどう受け止めているかを記そうと思います。コメント欄で返事を書くには、私にとって内容が重すぎ、かつ字数制限もあって言葉が尽くせないだろうと思ったからです。そんな個人的な「独白」など聞いても仕方がないと思われる方は、どうか飛ばしてください。

 

 まず、Kinny様は、「(国内の)ほぼ全マスコミが、旧態依然のエセリベ・フィルターを装着したまま、仕事を続けているため、フツウの政治家がフツウの主張を行っても、正しく国民に届かない、というわけなのだ」という現状認識を示した上で、「要するに、対内的な『したたかさ』とは、『マスコミ対策』なのだ」と指摘されています。

 

 そしてその上で、「小泉さんのように、ハートフルに、国民に届くよう、ゆっくりと簡単なことをブレずに繰り返し主張できる人でさえあれば、脳梅マスコミなんぞのために、本来しかるべき政策や発言を、ややこしく湖塗する必要などない」と論じ、朝日をはじめとするマスコミが批判の大合唱を繰り広げた小泉元首相の靖国参拝が、最後まで国民の支持を得ていた事例を引いておられます。

 

また、「明瞭で、断固たる正しい行動が、(国民に)評価されるようになっていった。いわゆる『特亜の反対』『エセリベの合唱』なぞ、本気で臍を決めた政治家の主張の前には、なんらの効力も持たないことが証明された瞬間だったであろう(なぜ世のエセコンは、あの意義を懸命に軽んじようとするのか?)」とも提起されています。

 

 …これは、私の記事が「ことを成すためには、ときには徹底した慎重さが求められるのだろう。時期を選ばなければ、たとえ『正論』であっても反対勢力を利するばかりということもある」と書き、保守派に「悪賢さ」と「現実的な対応」を望んでいることに対する「畢竟、それは既成マスコミ対策に過ぎず、真情と勇気をもった政治家が分かりやすく説き続ければ、国民に評価されるという前例があるではないか」というご批判であり、かつ「あなたの言っていることは言論に携わる者としては敗北宣言になるよ」という率直なご指摘でした。

 

 さらにKinny様は、「阿比留記者こそ、この件、ご再考あるべきではないか。勢いのない正気に、世を変えるチカラなぞない、ということを知るべきだ」「ひとくちに『現実』といっても、そうしたメディアの自己肥大化も現実なら、それらに打ち勝った小泉元首相の靖国参拝も現実だ。どうせ『現実にしたたかに対応』するなら、小生は、小泉元首相の歩まれた道こそが、率直でよいと思う」とのお考えを表明し、「このていどの道理こそ国内的に通用しないほど、おぞましき日本だろうか?」と締めくくられています。

 

 …私のコラムに関しては、賛同してくれる人もいるだろうし、逆に「それは違う」と考える人もたくさんいるだろうと予想していました。ですから、Kinny様のようなご指摘があることは半ば分かっていたはずなのですが、やはりこのトラックバックを読んで改めて悩んでいます。問題の本質は、国民(あるいは人間、あるいはマス)をどのような存在だととらえるのかという、その人の人間観、世界観にも直結する根本的な部分にあるようにも思え、かつそれに小泉元首相についてどう評価するかという観点もからみ、なかなか頭の整理がつかずにいます。あるいは、政治と言葉のあるべき関係、筋論から私のコラムは脇道にそれた内容であったかもしれませんが、しかし、こういうことも誰かが言わなければいけないのではないかとも僭越ながら考えました。

 

 例えば小泉氏の靖国参拝に関しては、私は一貫して支持していましたし、記事でもその意義について「『歴史カード』を手に譲歩を迫る中国と、歴史上の負い目からそれに従い続ける日本という、20年来固定化していた日中関係のあり方に『構造改革』をもたらした」と書いてきました。ただ同時に、6回目にしてようやく当初の公約だった8月15日の参拝を実行するに至るまでをずっと見続け、小泉氏が悩み、元旦に突然参拝するなど迷走し、当初は中国の反応を気に病み、やがて中国の意図と事情を見抜くまでの経緯を取材してきたため、かえって細部にこだわり、大きな全体像よりもそっちに目がいってしまう部分もあるのだろうと反省しています。小泉政権の5年5カ月のうち、私は3年半以上は官邸担当で比較的近くで取材していたこともあり、かえって見えにくくなっていることもあるように自覚しています。

 

 ただ、靖国でそうだったこと(国民の理解と支持を得て味方につけたこと)が、他の問題にも同様に当てはまるのかどうかは、確信が持てずにいます。私がコラムで書いたのは、主に歴史認識にかかわる問題ですが、小泉氏はご自身、あまり関心がなかったのでしょうが、この問題には手を出そうとはしませんでした。むしろ首相在任中は、公明党幹部からも「小泉さんは保守だとか、思想的な話は大嫌いだから」と言われていましたし。また、初訪朝の前後は、外交交渉上、やむを得ない部分もあったとはいえ、小泉氏は国民に一切情報を与えず、何のための国交正常化かもとうとう語らなかったと記憶しています。

 

 小泉氏の真骨頂は、郵政解散の折りに示されたといわれます。これは政治家も官僚もみんな言うことですが、解散後の記者会見での小泉氏は、鬼気迫るというかはっきりとオーラを身にまとっていました。私も会見場にいて、「郵政民営化の是非について国民のみなさんに聞きたい」と訴える異様な迫力に圧倒されたのをはっきりと覚えています。また同時に、「この会見は小泉さんしかできない」と強く感じたことも。郵政民営化という積年の本願を今こそ果たすのだ、このときのために今までの自分がいるのだという小泉氏の思いが噴出するような会見でしたが、これは心からそう信じることと、そう演じることとが一致するような人でないと不可能だという印象を受けました。

 

 この点に関連して、Kinny様のエントリへのコメントで、やせ我慢A様が「(Kinny様の)ご指摘はもっともですが、キャラクターの違いというか得意不得意があるように思います。安倍さんに小泉さんの真似は無理だったのでしょう。ならば、他の方法でいくしかなかったのかなと」と述べられたところ、それについてstaro氏が次のように指摘されました。

 

 「これは阿比留論法なんですね。はっきり言いましょう。小泉的手法ではなく、あれが政治家としての資質なんです。(中略)政治家の資質とは国民を魅了して、説得する能力です。ヒトラーもオバマも同じ政治家なんです。問題は政策を取捨する国民の民度です。阿比留さんの思考は何も生み出さない『退廃的思想』です。常に過去しか見ない。(中略)政治家としての資質がない安倍氏は自らの理念さえ捨て、マスコミとの軋轢を避けることで政権運営を維持しようとしました」

 

 …私も、それが「資質」の問題であることは同意します。また、「国民を魅了し、説得する能力」が、10年前とは比べられないぐらい、政治家に求められる時代になったとも思います。この点に関してはkinny様もstaro様に宛てた返事の中で「批判する意味で小泉さんをパフォーマンスだと言うのは、ほんとうに愚劣だと思うね。なぜなら、パフォーマンスとは、すなわち、これが彼の仕事なんだもの。政治家としての実力のことをパフォーマンスというのだ」と語られています。何も異論はありません。

 

ただ、資質の問題であればなおさら、小泉氏しかできないことではないかとも考えます。確かに、どこにどんな資質を持った人が埋もれているかは分かりませんが、現実問題として日本は首相公選制はとっていませんし、国会に議席を持つ有力議員の中から首相が選ばれざるをえません。、その中に「資質」を持つ人を見出すのは至難の業というか、そもそも現在はいないのではないかと思っています。

 

 あるいは、このように考えてしまうこと自体が、staro様のいう「退廃的思想」なのかもしれません。この点はさすがによく見抜かれたというか、私は常に自分を鼓舞したり、ニンジンを与えたりしていないと、すぐに退嬰的・退廃的・厭世的になりがちとなる「資質」を持っていることを自覚しています。おおよそ政治家には最も向かないタイプなのでしょう。

 

 しかし、「安倍氏がマスコミとの軋轢を避けることで政権運営を維持しようとした」という点は、全面的には承伏しかねます。これはKinny様も同様の視点を提供されていますが、「戦後レジーム」にどっぷり浸かっている代表的存在がマスコミであるのは事実だとしても、与野党問わず国会議員も、官僚組織もまたそうであるからです。安倍氏が考慮した対象にはマスコミもあったでしょうが、それだけでなく自民党内でも多数を占める村山・河野両談話支持派や、公明党という両談話の信仰者、また前例から踏み出すことを極端に嫌う官僚組織その他のことも大きかったはずで、全方位作戦をとるよりも個別に少しずつ崩していこうという考えであったはずです。その戦略・戦術事態が間違いであったということは一つの見方としては言えるでしょうが、マスコミ対策だけであったはずもまたないと考えます。

 

 いや、こうした細部への反論は無意味かもしれません。そうではなく、やはり国民をどうとらえ、民意をどうくみ上げるのかということ、また何が可能で何がそうではないかが問題の核心であって、話が少しずれたかもしれません。実は昨夜は、このKinny様とstaro様のご指摘が頭から離れず、床についてもあまり眠れませんでした。とても重要であると同時に、それを自分が咀嚼し、かつ同意なり反論なりできるのかどうかといろいろと考え、結局、いまだに結論は出ていませんが、とりあえず現時点で思っていることは伝えたいとこのエントリを書くことにしました。

 

 staro様はまた、「阿比留さんは田中真紀子の本質を例にとって、国民の愚かさを指摘しますが、国民は田中真紀子の人間性を信じていたわけではなく、言っていた内容、それが誹謗中傷でも『支持』したのです」「小泉を国民が支持したのは、田中派利権を壊す、土建屋利権を壊すことですね。靖国も中、韓の理不尽な内政干渉に反発したからですね。ところが阿比留さん的解釈になるとあれは扇動になるんです。そうではありませんね、国民は小泉がなにを言っているかを聞いています。民意がない扇動は支持されません」ともコメントされています。

 

 これについては、非常に書きにくいというか、私にとっては難しい問題なのです。さきほどの「退廃的思想」にももしかしたらつながるのかもしれませんが、私は国民を愚かだと指摘しているというよりも、民主主義というシステムへの不信感が、ときに吹きこぼれてコメントに出てしまうのかもしれないと考えています。ただ、私は他にとるべき政体があると思っているわけでもないので、単なる愚痴のような感想にすぎないのですが。また、これとは別の次元の話ですが、産経が田中氏の異様で奇矯な言動を指摘していたころ、読者その他から届いた抗議や購読取りやめの手紙、電話内容は、ヒロイン田中氏を「なぜいじめるんだ」「彼女が間違ったことを言うはずがない」といった個人崇拝のような色調が強かったのも事実です。これも議論の上では枝葉末節の類だとは分かっていますが。

 

 「国民」という点について書くと、私はときどきマスコミ人が自称するような「国民の代表」という意識はありません。そのような根拠不明な過剰な自意識は、私のような自信のない人間には持ちようがありません。ただ、私自身も当たり前のこととして国民の一人であり、それは常に意識しています。何度か書いてきたように、私は記者(会社員)である前に日本人であり、さらにそれ以前に人間なので、そもそも自分の記者としての社会的属性にそれほど価値や重きを置いていません(こういうとまたどなたかから叱られそうですが、記者になるために生まれてきたわけでも何でもありませんし)。ですから、仮に私が国民を批判したとしたならば、その刃は自分自身に対しても向けているつもりです。まあ、その批判自体が的外れであると指摘されればそれまでですし、自分がくだらない人間だからといって、みんな同じだなんて思うなと言われると返答に窮しますが。

 

 小泉氏の手法が「扇動」かどうかという点については、私はそのようなことを書いた記憶がないというかあいまいなのです。今どう考えるかと聞かれたら、「そういう部分もあるにはあったのだろうな」とは思いますが、別にstaro様が言われるように小泉政治を扇動だとして批判したり、否定したりしようという意図はありません。先にも書いた通り、私は小泉氏の靖国参拝を支持応援叱咤激励してきた事実もあります。

 

 いずれにしても、私が紙面やブログで書いていることは「今はそう思える」ということであり、がちんがちんに固まっているわけではありません。でも、そのときにそう思ったことを書くしかないわけです。頭の整理ができていない問題は、放っておくと頭の片隅で勝手に熟成されてある日結論が出るということもあるので、当面はそうさせてください。今朝は夕刊当番だったのですが、現場から処理すべき原稿がいまだに一本も届かないという珍しい日だったので、長々と何の結論もない由なし事を書き連ねました。こんな駄文にお付き合いいただいた方に感謝します。

 

 最後になりますが、貴重なご意見をいただいたKinny様、staro様に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 指定なし

コメント(32)  |  トラックバック(6)

 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://abirur.iza.ne.jp/blog/trackback/798861

コメント(32)

コメントを書く場合はログインしてください。

 

2008/11/17 11:40

Commented by siegfried さん

 阿比留先生は揺るぎない信念のもとに自説を唱えて譲らない方だと思っていましたが、結構ナイーブな方なのですね。もちろんそれが悪いと言っているつもりはありません。それが人としての自然な姿だと思います。ただ、たどっていけばおおよそのアウトラインがわかるとはいえ、結構適当なことをコメントする人が多いものです。10年以上2ちゃんねるで誹謗中傷され続けた私の経験から言えば、無責任に好き勝手なコメントを書き込む輩のことなど無視し続ければ良いと思います。確かに私もいろいろ書き込まれ始めた10年前にはかなり傷つき落ち込むことが多かったのですが、それにいちいち反論していても意味がないことに気づきました。このエントリを読むようになって日は浅いのですが、私を含め無視できないほど的を得た指摘がそんなにあるとは思えませんが・・・。

 
 

2008/11/17 11:41

Commented by へんくつゃ 半睡 さん

♪このような形で「異論・反論・賛同論」に纏めること大事です。双方向のネットだからできること。100人いれば100通りの意見・反論あります。
昨日、某支局にwebニュースの見出しに「受託火事」をみつけ、会社案内から支局を探し、電話。その場で「住宅火事」と訂正させました。電話受けした支局員は、こちらの氏名確認もせず、あたふたとPC確認していた模様。

 
 

2008/11/17 11:51

Commented by venom さん

阿比留さんの悩み・苦しみが伝わって来ます。

>私は国民を愚かだと指摘しているというよりも、民主主義というシステムへの不信感が、ときに吹きこぼれて

国民というものは、いや人間というものは、賢明であると同時に愚かなものです。 また、勇敢であると同時に臆病なものです。 勇敢であったはずの日本人が、戦後は拉致問題にも毅然とした態度を示せず、、憲法改正にも目途が立ちません。 左翼マスコミ・日教組の呪縛が解けていないのでしょうね。 いまだに改憲やスパイ防止法の制定・自主的国防体制の樹立などには、漠然とした不安感を感じる人が大半でしょう。 

でもそうした惰弱な精神に渇を入れ、国民の勇気を鼓舞するのも、政治家の役割であるはずです。 そんなことを言うとすぐ、左翼マスコミは「ヒトラー的な扇動」だと批判するでしょうが、日本国民は扇動に惑わされるほど愚かではありません。 

例えば従来から左翼マスコミの主張する、「中韓との関係が悪化し、日本の国益を損なう」という懸念は、広く国民が漠然と信じ込んでいたものです。 ところが小泉首相の靖国参拝を続ける断固たる姿勢は、そんな懸念を国民の脳裏から吹き飛ばすのに、十分だったではありませんか。

>私は…すぐに退嬰的・退廃的・厭世的になりがちとなる

私もそうです。 小泉政権が終わり、期待した安倍首相も尻切れとんぼのように退陣し、慰安婦決議に反論もできず、拉致問題に打つ手もなく、麻生政権になっても村山談話を踏襲すると・・・ガッカリです。

改憲論議や教育改革、国家としての戦略樹立などが遅々として進まぬまま、世界を金融危機の嵐が吹き荒れ、麻生政権はその対策に手一杯。 先に明るみの見えない、このような状況に鬱々とし、不満を抱えたまま、酒に酔って恥をさらしたこともありました。
でもこの戦いから逃げる訳には行かないのです。 前にも言いましたが、「子供たちの明日のために」。 元気を出しましょう。

 
 

2008/11/17 12:07

Commented by maruoto010 さん

阿比留さん、こんにちは。
小泉元首相に対して高い評価をされる方は多いですね。

私は小泉元首相が嫌いです。
一番の理由は「三位一体の改革」に於ける地方への税源委譲を行わなかった事です。行わなかったと言えば御幣があるかもしれませんが、中央官僚の権力の象徴たる特別会計に手を触れず、小手先の改革で誤魔化しました。

結果的に地方は競争のみを押し付けられ税制決定権という武器を手に入れる事ができずに裸で戦っている状態です。

安倍元首相はこの未完成な改革を進めるべく公務員制度改革に取り組みましたが、官僚によって嬲り殺されました。
福田前首相(阿比留さんはお好きではないかもしれませんが)は安倍元首相の骨を拾いに行き、公務員制度改革を少しですが進ませました。

小泉元首相は自身の意思を貫いた孤高の政治家ではなく、官僚と戦わない事で好きな事をやらせてもらったに過ぎません。

 
 

2008/11/17 12:37

Commented by イド さん

こういう話は精神分析的手法が必要だと考えます。

ところで、エントリー違いですが、
国籍法改正(国籍ロンダリング法)が直近の問題です。
産経新聞は記事にすることで明日の審議に影響を与えてください。
「神様、仏様、阿比留様・・・」

GOOGLE TRENDSで「国籍法」を検索すると日本以外では圧倒的に中国からの検索が多いのです。彼らが口をあけて待っている様子がうかがえます。
http://www.google.co.jp/trends?q=%E5%9B%BD%E7%B1%8D%E6%B3%95

 
 

2008/11/17 12:58

Commented by parkmount さん

今回の論点は阿比留さん、Kinnyさんとstaroさんのうち誰の取り組み方が正攻法で、誰のがそうではない、とかという話ではないように思います。

大昔の話ですが、学校を出て最初の仕事で営業に出された時に、良く先輩から言われたのですが、「Aが成功したやり方で、Bが同じく営業をしたところで、必ずしも成功するとは限らない。自分の道を探せ」と良く言われました。これは人それぞれの資質が違うという事や、他の人々に訴えるカリスマがある、なしや、そのオーラの発揮出来る分野も違うという事だと思います。 小泉氏は確かに群衆受けするカリスマがあったのでしょうし、小泉氏のカリスマと当時の郵政改革が、うまくなじんだという事もあったのかもしれません。だからと言って、安倍氏が同じようなアプローチが出来たとも思えませんし、たとえ出来たとしても、小泉氏のような成功を収めたとも限りません。

同じ穴にモグラは二匹いないらしいですし...

ただ、御三方のお考えを知って、未だ「国憂う日本人」も捨てたもんじゃないと思います。 

一方、「2+6+2』の法則で行くと、何事につけて、トップ2割とボトム2割のサンプルは常にほぼ一定であるが、残り6割が下振れなり、上振れすることで、命題の結論が確定されるという事らしいです。この法則の観点で行けば、日本国民は残念ながら現時点では、相当、下振れしているなー、と思いますね。

 
 

2008/11/17 13:15

Commented by venom さん

To あほらしCosplayさん

>2兆円の年玉さえ配られない政治家は、かわいそうです。

>予算は、全て小浜君がネット上で自分が集めてきました。

>政党助成金ばかり食ってきた自民党は、

だから、権力や公金の私物化はやめて、公私の区別をつけなさいってば。
2兆円は、お年玉じゃなくて国民の税金です。

政党助成金だって公金ですが、政党が使う選挙資金であって、ワイロじゃありません。 オバマがネットで集めたお金は選挙資金であって、公金とは違います。

 
 

2008/11/17 13:18

Commented by parkmount さん

阿比留さん

>いずれにしても、私が紙面やブログで書いていることは「今はそう思える」ということであり...

変動の社会を乗り切るには「リアルタイムでの軌道修正」が必要ですから、着地点さえ見失わなければ、それで良いのではないかなと...

 
 

2008/11/17 13:23

Commented by economist さん

阿比留様

 左翼との闘いは、塹壕にこもって一歩一歩、相手を追い詰めていく持久戦のようなもの。一進一退があり、忍耐と長期的戦略が必要。結果は少しずつ出ています。月刊総合雑誌をみても保守系の発展に対し、左翼系は見る影もありません。
 中山氏や田母神氏は、持久戦に我慢できず、単独で突撃、斬り込みをしていった印象を受けます。はっきり言って理解に苦しみます。ベテラン政治家や高級将校の行動としては、軽い気がします。「動機・心情は純粋でも、自分の言葉がどんな結果をもたらすのか、政治的にプラスなのかマイナスなのかを十分計算して発言したようには見えない」という言葉に阿比留記者の嘆きが伝わってきます。泥臭い塹壕戦で一歩一歩、テリトリーを広げていくことがこれからも基本だと思います。先日、偏向新聞の広告主に抗議するというコメントがありましたが、こういう一般人の方がよほど戦略的だと思いました。

 
 

2008/11/17 13:49

Commented by iza-ryusoo さん

阿比留さま
今回の貴エントリにある、
>私は常に自分を鼓舞したり、ニンジンを与えたりしていないと、すぐに退嬰的・退廃的・厭世的になりがちとなる「資質」を持っていることを自覚しています。<
>おおよそ政治家には最も向かないタイプなのでしょう。<

 そういう資質というか気質の持ち主だからこそ、貴台は説得力のある文章を記すことができるのでしょう。常々、感心させられております。
 しかし、そうした資質が政治家に向かないと言われる。この一言は痛烈であるとともに、哀切極まりない修辞です。この意味するものに虚心に対峙する勇気を、小生はまだ持ち得ません。それは、どこかに期待するものがあるからなのでしょう。

 

 
 

2008/11/17 13:51

Commented by 花うさぎ さん

阿比留さん

エントリー外の話で大変恐縮なんですが、お願いがあります。

国籍法改正案は明日午前の委員会では採決せずに、いきなり午後一時からの本会議で採決という異常事態でことが運ばれているようです。

この法案に危機感を持つ多くの国民有志が、阿比留さんの二つ前のエントリーと本紙に書いてくれた記事を唯一の希望として凄い勢いで拡散し、必死で成立阻止に向けて最後の行動を展開中です。

本日夜の記者会見は記事にして頂けると期待しておりますが、その際にどうかこうした阻止行動も拡大している旨を文中に入れてくれると幸いです。

何故、こんな不意打ちみたいなことをするのが、本当に理解できません。どうぞ宜しくお願い致します(--)。

 
 

2008/11/17 15:41

Commented by Bero さん

時を経れば、かなり厳然としていた歴史認識・評価さえ変わることがあるくらいですから、個人の考えが経時的に変わることになんの不思議もないと思います。一旦は定点的な認識を持ち、そこに捉われず場合によっては新たな認識を持つ…それこそ、学習なのではないでしょうか。もちろん、何の定見もなく付和雷同を繰り返すのでは話になりませんが。

私はこの、IZAの取り組み形態は非常に画期的なものだと感じています。一般ユーザーの方たちの中にも、各方面の見識においてそれこそ玄人はだし(或いは本当に玄人)とお見受けする方も数多おられまが、総じてやはり記者の方達の多方面にわたる見識は、「さすがだなー」と感じることが多くあります。ただ、そこにある垣根(ことにメディアと読者)を取り払い、メディアにはそのあり方を自己検証して頂き、読者ももっと勉強して意見を戦わせる場所となっていけば…そこに大きな意義があると考えたのです。

やがては「現場」、「報道」、「読者(市民)」の距離が近づき、全体としていい国作りの方向に向かっていければ…そんな青臭いことも考えたりしたのですが、残念ながら、正直なところ多くの記者の方の姿勢には失望の連続です。

記者の意見に対してちょっと批判めいたことをコメントすると、それがどんなに建設的で一旦は必要な批判・質問であっても、ハッキリ言えば異常なホドの反応になってしまいます。急に上から目線になり、コメントを真っ向逆批判したり、酷い場合には小馬鹿にしたようなコメントを残してシャットアウト。「言論の場では自分たちこそプロなんだ」といわんばかりのやりとりをしばしば見かけますが、これじゃ政治家より酷いじゃん…と感じることも少なくありません。

そんな中で、阿比留さんはどんな意見にも丹念に耳を傾け、あくまでも謙虚(ときに謙虚過ぎると感じることも…)な姿勢で読者とのやりとりを続けます。結局は阿比留さん自信が、いろんな意味で「学ぶことをやめないヒト」なんだと思います。

冒頭に書いたとおり、学ぶこととは迷うことだと考えております。どうかこれからも、産経という巨大メディアが読者にとってますます身近な存在となるよう、私のような浅慮極まりない者のコメントでも「一つの意見」(である可能性がある)としてちょっとだけ耳を傾けて頂ければ本当に幸いです。

長文失礼しました。

 
 

2008/11/17 16:15

Commented by 患者ID112904 さん

阿比留様
お疲れ様です。

>私が紙面やブログで書いていることは「今はそう思える」ということであり・・
結構なことじゃ有りませんか、現職の記者さんですから、無責任な一部のブロガーみたいな書き込みや記事を掲載する事が出来ますか?右にしても左にしても直ちに革命が起こせますか?エントリに登場されているお二人はどういうご職業か知りませんが直接、小泉、安倍、福田、麻生さんたちとお会いされ少なからずも質問などされているご職業の方でしょうか?それとも報道による情報、文献のみで意見を述べたれているのでしょうか?そのいずれであっても人それぞれです。
小生は今までの阿比留ワールドで有って欲しいと切にお願いします。

いくらえらそうな事を言っても実際会って見るとたいした奴ではなかったりして(爆笑)小生の人生経験ではそんな経験が多いものです。

 
 

2008/11/17 19:33

Commented by 川にゃ さん

阿比留様、ご苦労様です。
1、安倍総理は、慰安婦一般には謝罪して河野談話を継承しながらも、日本軍による組織的強制連行によって慰安婦にしたのではない、と述べました。それは、外国記者との会見での「安倍談話」と言えるでしょう。
 さらに、慰安婦は当時の列強にも同じ様に存在したものでしょう、との意味の「国際基準」をもほのめかしました。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/month/200704/2/
 この「安倍談話」は、組織的強制連行による慰安婦はいなかった、とした点で画期的なものです。河野談話から10年以上かかりました。
 単なる売春婦(蔑称ではなく一種の敬意)には、謝罪は不要です。仮に個別の事案で末端の虐待があったとしても、賠償は、日韓基本条約(昭和40年)で相互に請求権を放棄しています。虐待の賠償は、韓国政府に請求すべきです。

2、ところが、日本の民主党に政権が渡ったら、えらいことになります。党首が小沢氏という全く信用できない人物です。
 さらに、河野談話を無謀にも強化する小沢談話・菅(シンガンス)直人談話がなされる可能性が大です。なぜなら、公約に従軍慰安婦公式謝罪・賠償があるからです。
 http://www.docstoc.com/docs/2036234/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E6%94%BF%E7%AD%96INDEX2008
 民主党は日本を韓国の半属国にしたいのでしょう。

3、今後、日本は侵略戦争を謝罪するとした村山談話を修正する必要があるでしょう。
 その場合も安倍氏の手法に従い、談話の全面否定ではなく、「日本の軍事行動に問題があったのは事実です。しかし、蒋介石国民党軍が、昭和12年(1937年)8月13日に上海の日本人を70万の大軍で包囲して先制大規模攻撃を仕掛けてきましたよね。」という新たな「談話」が必要でしょう。
http://ww1.m78.com/case/trees.cgi?log=&v=52&e=res&lp=52&st=

4、田母神氏は、まさに日中戦争(支那事変)の開戦経緯に絞っった論文にすれば良かったのに、と残念です。第2弾の論文は、ぜひ、そこに絞ったものにして欲しいものです。
 失礼します。

 
 

2008/11/17 19:52

Commented by やせ我慢A さん

名前を出して頂いたのでコメントします。

本当はKinnyさんのところで書くべきでしたが、国籍法の事があって時間が取れませんでした。
なにしろ、簡単には反論出来ない内容でしたし。

引用して頂いた私のコメント、「安倍さんに小泉さんの真似は無理だったのでしょう。ならば、他の方法でいくしかなかったのかなと」の後には、しかし小泉氏の手法が明らかな成功を納めたのだから、そうした方法を学ぶべき、専門家などの指導を仰ぐべきだと書きました。

これはずっと以前に阿比留さんのブログにも数回書いたのですが、安倍さんの国民向けの喋り方は良くなかったと思います。
ですから、プロの指導を受けるべきだと指摘しました。

技能であれば、学べるからです。
才能だといって終わらせて良い事ではないからです。

政治家が目的を達成するには、どうすべきかを小泉氏は実証しました。
その内容や手段がどうであれ、彼が目指した優勢民営化は見事に成ったのです。
マスコミが騒ごうが、ヒットラーと呼ばれようが、与党の重鎮が反乱を起こそうが、国民の支持を得さえすれば、目的は達成出来ると示しました。

で国民は、郵政民営化の中身なんて多分正確には知らないのです。
ただ、追い込まれても真摯に持論を述べて、解散総選挙に打って出た、その分かりやすさに共感したのだと思います。

そうであるなら、その手法を個人の才能だと放り出さずに、プロの指導を仰いで学ぶべきだと思うのです。
もちろん、その前に何を目的とするか、何を犠牲にするかという、政治家としての決断は当然ですが。

 
 

2008/11/17 20:54

Commented by 047696 さん

こんばんわ!阿比留さん。

真摯に返事をされていますね、阿比留さん。
誠にまじめだなあ。感心します。だからここに来る人は阿比留さんに引かれているんでしょうね。

しかし、阿比留さん。阿比留さんは阿比留さんであって、Kinny様、staro様は、また夫々の考え、感じ方があると思います。

人それぞれ、人生いろいろで良いではありませんか?

阿比留さんは、考えすぎるところがあるのではないでしょうか?

我信じる道を進むのみ!

継続は力なり!

 
 

2008/11/17 20:59

Commented by ぱんたか さん

 阿比留様
 
 なんと愚直な人であることか。
 恐れ入りました。

 
 

2008/11/17 21:34

Commented by 故郷求めて さん

ここに書き込んでいる人はみなわかっていると思いますが、読んでいる人が誤解するようではいけないので書いておきます。
Kinnyさんもstaroさんも、阿比留さんを批判するつもりで書いているわけではありません。同じ目的のために違う見解を述べているのです。ここを見に来た人がいささかでも誤解しては困ります。
阿比留さんも睡眠時間を削ってまで考えた。そのファンの皆さんも、真剣に考えています。私も答えが出せずにいます。でも、Kinnyさんに道筋を示して頂いたと思っています。
これでいいんだと思います。皆さん、自分の考えを枕元に持って帰って欲しい。よくよく、考えてもらいたいです。ありがとうございました。

 
 

2008/11/17 22:25

Commented by RAM さん

阿比留様、

 今、ここで、小泉さん、安倍さんについて、或いは、阿比留さん、kinnyさん、staroさんについては、何も言えません。

 ただ、根源の部分でのことで「現実問題として日本は首相公選制はとっていませんし、国会に議席を持つ有力議員の中から首相が選ばれざるをえません。」と書いておられますね。
 日本は、天皇を国家元首としていくためには「首相公選」は出来ませんが、「議院内閣制」でなければいけないという必然は、ありません。寧ろ、そのデメリットのほうが大きく出てきているのが、最近の流れでしょう。
 RAMは、自ブログの改憲案の中で、この「議院内閣制」の廃止を提案しております。はっきり言って、現在では有害な制度だと確信しております。
 今回の、阿比留さんとkinnyさんのやりとり、阿比留さんのコラムなどを見ていますと、要はリーダーシップを如何に強力に保てるようにする(なる)かという問題に行き着く面があるでしょう。
 しかし、現行制度でいく限り、よほどの人が現れない限り、無理です。小泉氏でさえ、上で批判されている方が居られるわけで、立法府(国会)と行政府(内閣)が、グジャグジャなままで動ける範囲は、自ずと限られてしまいます。
 この問題を解決するには、現行の「議院内閣制」で良いのか、或いは、米国のように議会と行政を分離した方が良いのか、と言う議論に行き着くべき一面があるでしょう。
 ここで出たご意見、また、巷間言われている様々な論の中に、この問題を見つめたものがない(少ない)事を訝しみます。
 皆さん、何故「議院内閣制」という「システム」に大きな問題があると、お気づきにならないのでしょうか?
 歴史にifは禁物と言われますが、もし、安部内閣が国会から独立していて、安倍氏の体調が万全であったなら、もう、既にこの国は、もう少し「美しい国」になっていたのでは?と、RAMは、常々、考えております。
 次に、チャンスが巡ってきた時に、それを最大限に生かすために、システム変更としての憲法改正を求め、その模索をしております。
 次の世代に、少しでもまともな未来を残すために、愚痴を言うのではなく、前向きに考えることをしたいと、自身に願っております。

 
 

2008/11/17 23:09

Commented by bigbadjohn さん

阿比留様

口幅ったい物言いをすれば、議会制民主主義のもとでのジャーナリストの本分は、政治の中枢に居合わせてそこで知り得たことを発信し選挙民の知る権利に奉仕することで、本質的に、行動する人であるということだと思います。悩みを持たれるのは良心と誠実さの証しで、だからこそこのブログが信頼されると思うのですが、悩みも迷いも行動するなかで解決して行かれるのがいいと思います。ちなみに、私は全面的に阿比留様のご意見に賛同する者です。

小泉さんも安倍さんも、それぞれの持ち味、それぞれのスタイルで政治に取り組まれた方だと思います。教育基本法改正防衛省国民投票法案も、戦後政治の迷走を止める立派な業績でした。持病がもうひとつの持ち味だったということで、集団自衛権の解釈見直しまで保たなかったのが痛恨のことでした。小泉さんのような喧嘩上手ではなかったけれど、テレビ朝日のニュースショーに出演して、したり顔の加藤千洋を前に、あれは工作員ですよ、と言い放った、すばらしい場面もありました。麻生総理の前で、最近は音無しの構えのようですが、これからも、大事な局面で適切な一言を言ってくれる存在であることを信じています。

持ち味の違いにあまりこだわらず、どの方向を向いているかを基準にし、批判や攻撃はごく狭いサークルのなかに止めるのがいいように思います ― これこそまさに”人民戦線戦術”ですね。毛沢東の支那では、小異を残して大同につく、でしたか。小異を持っていた連中は三反五反、百花斉放百家斉鳴、文革で根こそぎやられてしまったわけですが ― サヨクのノーハウにも学ぶべきことがあります。

 
 

2008/11/17 23:20

Commented by こにゃんこ さん

阿比留さん、こんばんは。

安倍さんの名前が出ると、私は今でもドキッ、とします。
またひどい言葉で罵られているのか、それとも安倍さんを支持されているのか、と。
小泉氏の靖国参拝はとても嬉しかったし、ようやく日本も抜け出せると思いました。
私は子供中心の狭い世界にいたので、政治のことはいまだによく解りません。
その苦手な政治に関することは、好む、好まざるすべて、自分の直感で決めています。
もちろん新しい情報や時間の経過によって、その考えが変わることもありますが、
私はそれでいいと考えています。
ちなみに、私が待ち続けようと思っているのは、小泉氏ではなく安倍さんです。
苦笑しながら私に合わせてくれている、優しいブロガーさんが何人かおられますが、
こちらのエントリを読んで、いつまでもそれに甘えていたらダメだな、と思いました。

 
 

2008/11/18 00:43

Commented by kinny さん

阿比留さんが、まず拙文について、重要な点をいっさい逃すことなく受け止められたことに、驚きと、最大級の敬意を表したい。

数ヶ月前のことだが、やはり驚きとともに、阿比留マルコポーロ論をぶった拙論が、まったく正しかったこと、また、ジャーナリストの原点、ジャーナルの本質を、何の迷いもなく、すっかりさらけ出してみせた骨っぽさが、いまも変わらず健在なこと、いちいち、お喜び申しあげる。

たまたまstaroさんが外務省にふれたため、関連した例えを試みてみよう。
もう10年も前になるだろうか、かつて海外駐在だった産経の元記者に、外交官の拙劣をなぜ書かないのか、と実例をあげ、直接なじったことがある。彼らとプライベートでの付き合いもある元記者にしてみれば迷惑このうえない話題だったろうと今にして思うが、本当のことだから仕方がない。

彼は主張のいっさいに同意して見せながらも、そんな人ばかりじゃない、ノンキャリには優れた人が多くいて、そのおかげで日本の外交が成立している、全否定はできない、と、わからずやの新人に心得をとく先輩よろしくおおせだった(たしかにいくつもご年配だったが)。

では、なぜその優秀なはずのノンキャリが、大使夫人の気ままのために引き起こされた事件の後始末に使い走りのようなことをさせられた上に不手際をなじられ、辞表を書こうとしているんだ、と小生は問い重ねた。

ここからが、肝心だ。彼は、
「この世界に入れば仕方がない。いちいち問題にしたところで、かえって国民の理解を妨げるだけだと思わないか?ここが現実なのだから、こうしたことも含めて飲み込み、国民にとって何が重要なのかをよく考えたうえで、記事にする、ということでなければ、どうなるよ?それじゃ仕事じゃないよ」
といった。
(続く)

 
 

2008/11/18 00:56

Commented by kinny さん

(続き)
確かに、プロ、とはおよそそうしたものだ。

秩序をいちいち乱していては、一人前の記者としての働きがそもそもできない。
夜討ち朝駆けが特ダネの生みの親であるように、いってこいの世界でリクツ並べててもネタは掴めない。まして省庁の記者クラブにいちゃ、横並びだって立派な現実になろうってもんさ。それもこれも含め、はじめて、プロの記者だ。

だが、小生は思うわけだ。もしかしてこれからの日本に必要なのは、作戦なきマルコポーロの阿比留さんなんじゃないかって。
あるいは、プロじゃない阿比留さんだ。族じゃない自民党政治家みたいなもんだ(笑)新聞を作るためのプロじゃなく、国民の目を政治に向けさせるプロの時代じゃないか、とね。

もちろん、この件に関して結論なんてない。だが「マスコミ」として記事を書く、の意味は、この先、いつまで正しく意味を形作るだろうね?
朝日を筆頭に、勧誘員が主役の、プロットだけの記事がぎっしりつまった新聞社が世にあふれなければいいよね。

 
 

2008/11/18 09:58

Commented by 阿比留瑠比 さん

kinny様
 こんにちは。誰だか分かりませんが、弊紙の先輩記者のエピソードの紹介、ありがとうございます。
 さて、それに関連するかどうか…。例えば、私はこれまでこのブログで、一つ原則としていることがあります。それは、他の記者が聞いてきた情報は、その記者の許可がなければ書かないということです。新聞社、特に政治部は、ある程度部内で情報を共有しないと、個々の部署で担当相手だけを取材していても全体を見渡せないので、オンレコの話のほか、ある程度はオフレコのメモも互いにメールしあいます。オフレコであっても、公式(というのも変ですが)のオフレコ懇談などの「政府筋」「○○党幹部」などで引用可というルールになっている話は別に許可はとりませんが、その記者が1対1、あるいは少人数の場で聞いてきた話は、やはりここでも書けません。ですから、私自身が聞いてきた話については、かなり踏み込んで何でも書いているつもりですが、それ以外の情報は、たとえ他紙に掲載されているような話であっても、私はここでは取り上げません(原則として、ですが)。(続く)

 
 

2008/11/18 10:07

Commented by 阿比留瑠比 さん

kinny様
 さて、そこで、これが私とこのブログの限界でもあるのでしょうが、自分だけでリスクを負えることであれば、私ももうとっくに「日本の正しい記者」としての道を踏み外しているので、ご激励いただいたようなことも(能力はともかく)可能なのかもしれません。しかし、現実には私は産経の禄をはんで暮らしており、他の記者に迷惑をかけるわけにはいかないのです。もうすでに、一定の迷惑はかけているのかもしれませんが、これ以上は。例えば、端からはどう見えるかは分かりませんが、私がこれまでときどき外務省外務省幹部の話として、書いてきたこと、裏話的に記してきたことは、実は外務省にとってはありがたくない、歓迎できないことであったろうと思います。また、紙面に載った署名記事についても、イヤミを言われることは珍しくありません。
 私個人は、もう外務省幹部に食い込もうとか、特に仲良くしようとかそういう考えはないので、もっと踏み込んでもいいのですが、私がそうすることは、他の記者の取材も妨害することになりかねない部分があります。私はずっと外務省を担当し続けるわけではなく、いずれ他部署に移りますが、次の担当者のこともありますし、先輩記者その他が親しくし、あるいは情報源としている外務官僚達との関係を、私が妨害するようなことは、会社人としても社会人としてもどうかなと思います。(続く)

 
 

2008/11/18 10:17

Commented by 阿比留瑠比 さん

kinny様
 確かに、>「マスコミ」として記事を書く、の意味は、この先、いつまで正しく意味を形作るだろうね?…これはもっともな問いかけであり、私自身、そう長くは続かないのだろうという気はしています。特に弊紙は、あと3年後には破綻するという経営状態にあるようですからなおさらです。あっ、誤解がないように付け加えると、上で述べたような事情があるからと言って、私が問題に目をつぶるとか、何も書かないとかいうことは全くありません。基本的に私は本当におかしいと思えばそう書かないではいられませんし、そもそも自分一人でそういう問題を腹におさめておけるようなキャパも持ち合わせていませんから。さきほども記したように、テロ指定解除の際には、外務省幹部は私の記事の文を引用して文句を言っていました。ただ、私自身の取材力の問題もありますし、たとえブログであろうとも、自分勝手に振る舞うことには一定の制約はあるものだろうと考えています。
 せっかくのご期待に反するようなことを書きましたが、これもさきほど言いましたように、もう長くないことなのかもしれません。報道機関の危機は、経営問題が中心ですが、それだけでなく、さまざまな角度から波状的に訪れることでしょう。そういう中であっては、報道の在り方もどんどん変わっていくと思います。それは、いい方向にもそうでしょうし、あるいはマイナス面も出てくるかもしれませんが、もう必然的な流れが見えてきているような気もするのです。

 
 

2008/11/18 11:46

Commented by 向日葵のら さん

このような高品質な異論の交流をご提供くださった、阿比留様、kinny様、staro様、やせ我慢A様、RAM様、故郷求めて様に心より感謝申し上げます。

私のような浅学の者は、各氏のご意見それぞれに共感申し上げる点がございまして、明確な正解など到底見出せないでおります。

「異論の排除だ」「言論の自由の侵害だ」と、こちらのブログを非難してサイト荒らしを繰り返していた人々には、「これこそが、真の異論の交流だ」と言ってやりたい気分です。

もし小泉氏が中山前国交相や田母神前空幕長の立場だったら、どのようなパフォーマンスを繰り広げたのだろうか、と想像してみますが、今の私には想像がつきません。

これからも、皆様の議論より勉強させて頂きます。
ありがとうございました。

 
 

2008/11/18 12:01

Commented by kinny さん

To 阿比留瑠比さん
プロの意味、ブログの意味は、それぞれ、まさにおおせの通りだ。
気付きしだい訂正、変更、追加が可能なブログ記事から一転、パブリッシュ名を通して活字となると、訂正と言っても、大変な迷惑と混乱とコストを要求する。

別のシーンでは、たとえば論文を書く場合には、クオートに次ぐクオートとなり、それは海外向けでも事情は変わらない。とくに盗用の致命性においては、むしろマス・メディアよりも厳しいくらいだ。

そこで海外では、本旨は学会で、分科会や派生研究はチーム内のそれぞれのブログを通じての発表で、といった棲み分けを進める研究者も増えてきた。マス・メディアも、このような進め方が模索されてもいいのかもしれない。

だがそのためには、やはり「マス」の仕切り方を変えるか、核を分散させるかを考えなくてはならなくなるだろう。

現在の日本は、先進国ではほとんど見られない、旧郵政官僚が作り出した「キー局システム」類似のものが、テレビに限らず、ほとんどのメディアにおいて法制化されている。
元々は軍事統制を目的としていた出版統制、ラジオ放送統制を、戦後もそのまま利用する形で、アカの巣窟だった初期GHQが踏襲したものだ。

その後アメリカでは、彼らは裁かれたが、日本では、それらのシステムと記憶が社会正義として人々のあいだに残留してしまった。
当時のアメリカの旧共産圏に対するワキの甘さが、日本を奇形児にしたのだ。
(ルーズベルトは無能漢に過ぎないとの小生の持論は、このあたりに論拠がある)

共産党の言論統制システムは「民主集中」と言われる。
だが強制力の有無はともかく、現代日本における情報の流れ、仕組みが、これとほとんど同じ仕組みによるものだ、という端的な事実を知る者は意外に少ない。

ここまでくると、RAMさんのおっしゃる
「日本の正常化」
がどうしても必要になってくるわけだ。

なので「もう必然的な流れが見えてきているような気もするのです。」
とする阿比留さんの感じ方は正しいし、そのように導いていかなければならないものだ。
(続く)

 
 

2008/11/18 12:03

Commented by kinny さん

To 阿比留瑠比さん
(続き)
>特に弊紙は、あと3年後には破綻するという経営状態にあるようですからなおさらです。

産経は、海外紙の購読歴の長い小生の目から見ると、日本で唯一の新聞だ。
左翼から保守までの全言論を擁するという点では特殊だが、国民の利益から常にモノを見る、という点では、他世界の言論と同質である。

他紙のような「反日」や「政治謀議」を主旨とする新聞こそ、世界では異常なのだ。

紙は購読料を上げればよい。
小生のようなバカは、産経がいくらであっても買うし、タダでも朝日読売はいらない。
またワイヤードチャネルを独自に持てばよい。
報道の廉価対応をしながら言論・情報の質の維持を図るのは、まったくの不能でもなく、うまく物販とあわせてミニマムからモデル構築をすれば、いくらでも活路はある。海外で成功している可能モデルを、そのまま持ち込めばよいのだ。

もちろん、障害となる硬直ジリ貧論者は整理する必要があるがね。

 
 

2008/11/18 13:05

Commented by 五十鈴屋 さん

こんにちは。

 ここにお伺いするようになってまだ日は浅いのですが、ここを見ることに多くの時間を取られ、読みかけの月刊誌が多くなってしまいました。どこの誰かもわからぬ方の意見を真剣に考えられ、真剣に答えるという姿勢は、多くの人が無視している日本人らしさだと思います。

 嘘も言い続ければ事実となり、真実は見えないまま歴史となって生きていきます。
 
 産経新聞社の社員である阿比留様が、ここで書かれていることは、真実であっても、事実とはならないことが多くあります。新聞記者の世界は知りませんが、「本当の記事」を書くのではなく、「売れる記事」書くことが、戦後日本の新聞記者に求められてとすれば、阿比留記者は、記者としての役割を果たしていない事になるのかもしれませんが、ここで事実を伝える作業は、産経新聞社社員でなければ出来ませんので、社員であり続け事実を伝えてください。事実で無いことが歴史になるのはもう勘弁です。

 今の日本の醜さ全ての原因は、戦争に負けたことにあると考えます。戦争に負けたことで与えられた議会制民主主義は、千年以上の歴史を持つ日本人の資質にあっていません。どういった仕組みが良いかはわかりませんが、野蛮な浅い歴史しか持たない国から与えられた制度が、二千年近くの歴史を持つ国の制度として機能していないことはわかります。そして戦後の制度の恩恵を最大限謳歌している、昭和十年代生まれからのお年寄りに、怨みみたいな感情も持っています。

 阿比留論法に私は共感します。

 オリンピックの年に生まれた、四人の子持ち親父には、この程度の文章しか書けませんでした。「応援してます、今のまま続けて下さい」と言いたかっただけです。すみません。

 
 

2008/11/19 03:11

Commented by 三浦介 さん

こんばんは。

私は心底から、阿比留さんは政治家向きだと思っていますよ。

だって阿比留さんは社会的に自分の言葉と考えを持っておられ、それがこのように支持をされておりますから。

何の悪意もなくそう思います。

 
 

2008/11/19 09:36

Commented by 伊佐柳若人 さん

神様はどうかわかりませんが、いやきっと神様でも、いろいろ悩み、迷ったりすると思います。迷いの無い人は幸せですけど危険でもありますね。
日本は合議制の国ですから、いろんなことに手間がかかって、まどろっこしい。
特に戦争などの時は、戦略・作戦に支障をきたすこともあった。
オバヤやヒトラーがよいのなら、そのようなカリスマの末路も見ておく必要があるのでは。

 
 
トラックバック(6)

2008/12/02 23:48

大石内蔵助はどこじゃ? [遠い太陽涼しき顔]

 

  (11月16日 産経新聞 朝刊 日曜日に書く 「 正攻法だけでは勝てない 」 政治部 阿比留 瑠比) 簡単に要約すれば迷走する日本の政局は大石内蔵助でないと乗り切れないということでしょう。京、山科時代の大…

 

2008/11/21 21:27

今回の金融危機をチャンスに [無党派日本人の本音]

 

[信用金庫の中小企業支援] 昨日のテレビ東京の「ワールド・ビジネスサテライト」で緊急保証制度を利用して、自治体(番組では東京都大田区)と信用金庫が連携して、中小企業の支援を行っている状況を報道していた…

 

2008/11/19 01:06

東亜新秩序構想とは何であったか? [gujin blog]

 

東亜新秩序構想とは何であったか? >惟ふに東亜に於ける新秩序の建設は、我が肇国の精神に淵源し、これを完成するは、現代日本国民に課せられたる光栄ある責務なり。< (ウィキペディア参照) http://ja.wikipedi…

 

2008/11/18 17:13

御大Kinny公への手紙 [丸幸亭冷屁斎老人独言日録]

 

こんにちわ。しばらくの間ごぶさたいたしました。 わたくし儀、故あって政治的発言(自己のブロ愚・エントリーおよび他所様へのコメント)から撤退する事に決めました。今後は韜晦の海へと回帰します。以下に述べる…

 

2008/11/17 15:17

【「ケジメなさい」】「離婚前妊娠」も認めて?はぁ?【家族崩壊】 [つれづれすくらっぷ]

 

■民法772条: 「離婚前妊娠」も認めて  支援者ら法務省に要望 「離婚後300日以内に誕生した子は前夫の子」と推定する民法772条について、法務省が離婚後の妊娠が明確な場合に限定し通達で運用を見直すこ…

 

2008/11/17 13:45

緊急拡散【偽国籍改正案】手続で止める方法 [なめ猫♪]

 

午前3時までファックスを送信しておりました。また新たにメールが届いていましたので、転載いたします。 時間がありません。 チャンネル�...