今週はたまたま原稿の締め切りが集中していて、エントリ更新がなかなかできずにいます。何せ日々の外務省関係の原稿のほか、本紙のコラム「日曜日に書く」、SANKEIEXPRESSのコラム「麻生政権考」、本紙の特集「詳説戦後」、さらにフジサンケイビジネスアイのコラム「政界24時」の締め切りがほぼいっぺんに来て、毎日もがきながらパソコンに向かっています。結局、「政界24時」は手が回らず、後輩の尾崎記者に代わりに書いてもらいましたが。
さて、そんなわけできょうも新エントリを書くのはやめようかと思ったのですが、民主党の小沢一郎代表が昨夜、社民党の福島瑞穂党首のパーティーで行ったあいさつがちょっと面白かったので、とりあえず掲載しておきます。小沢氏は何でも、福島氏の「すばらしい人柄」に敬意を表しているのだそうです…。福島氏といえば、社民党が拉致問題への対応をめぐって批判を受けていた平成14年10月、自らのパーティーで天使のコスプレをしてご満悦だったことで有名な人ですね。
《明けましておめでとうございます。今日は福島党首の出版記念と国会議員10年を記念するパーティーにお招きいただいた。全国各地から、岩手県からも応援だということで、なかなか私のパーティーにも岩手から来てくれないが、全国から励ます大勢のみなさんが参加して開催されることを心からお祝い申し上げる。
私と福島党首はそれほど長いおつきあいではないが、たしか、自分がたまたま民主党代表に選ばれたことでしょうかね。会話をするようになったのは。それで、最初は僕は何しろ女性が苦手で。そのせいで民主党が女性の支持率が低いのじゃないかと気にしているが、福島と会話したとき、自分自身、ぎこちない会話だったのではないかと反省しているが、話している間に、すばらしい人柄に私も敬意を表するようになった。
特に現在は、とにかく自民党政治が日本の国を本当に不公平な、不公正な歪んだ社会にしてしまった。何としても国民の側に立った、国民の命と暮らしを守る政治に変えなくちゃ行けないという共通の思いで力を合わせて総選挙に向けて国会活動においても、政策においても可能な限り協力して力を合わせようとやっている。
ある意味で国会のことは幹事長以下に任せて、全国歩きながら選挙を目標に活動しているが、何としても麻生内閣を倒すというより、長期の自民党政権、それがゆえに腐敗しきってしまった、新しい時代に対応できない機能不全のもの、政権を代えるということで本当に力を合わせなくちゃいけないと思っている。(中略)
福島党首には本当にいろいろと私自身、教えられることが本当にたくさんあり、今後もお互いに助け合いながら、ご指導いただきながら、今、ビデオ画面にもあったように、本当に額に汗して働く人たちが、正直者がむくわれる平和で安定した日本の国、社会をつくるためにがんばっていこうという思いだ。福島党首をご支援いただきながら共通の目標に向けがんばりたい。》
…まあ、小沢氏は次の衆院選で政権を奪取した場合、社民、国民新と連立を組む意向を示しているようですから、上のようなあいさつになるのは当然ですが。それでは気を取り直して、平成15年1月からの「小沢語録」を再開します。6年前の小沢氏の考えが、いまようやく形を変えて現実のものになろうとしているのかもしれません。
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「だから僕は『自民党政治ではダメだ』『新しい時代に適応できる政権を打ち立てる』という志の高い野党議員が大同団結して、新しい政権の受け皿を作ることを訴え続けている」
=ホントに志が高ければいいのですが。
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「新しい国づくりは自由党だけでできるものではない。政権交代なしには着手することすらできない。民主党をはじめ政権交代を実現するための勢力を結集しなければならない」
=代表質問で相手違いの民主党によびかけるというのは異例ですが、小沢氏はこのころ、民主党との合流話がなかなか進まず、少しイライラしていたようです。
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「状況が深刻化するに従って、国民の見る目が、少しずつ変わってきたからではないか。男女のアツアツの状態を『あばたもえくぼ』と言うけれど、信頼関係が生まれないと恋愛は本物にならない。小泉首相と国民との間に信頼は生まれず、冷めてみれば『あばただった』ということだろう」
=小沢氏が恋愛論を語るのは珍しいような気もします…。
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「(民主党は)もう少し執行部としてしっかりした考え方を持ってもらう方がいい。お互いの合意で(結論を出すのは)統一地方選後になっている」
=当時の新聞には、小沢氏は強い不快感を示したとあります。まあ、民主党としても受け入れるまでは随分躊躇したのでしょうね。
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「事実上、合併、合同の意向はないという返事が非公式にあったのかなと解釈せざるをえない」
=民主党に揺さぶりをかけています。今まで過去の言動を追ってきて、なんだか、この人は常にこういう揺さぶり手法を駆使してきたのだなあと改めて感じます。
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「合流・合併は現段階では無理だと解釈した。ピリオドを打って区切りをつけざるを得ない。合流なしで統一会派だけを先行させるのでは政策・主張などで互いに妥協し合わなければならない。小さい自由党の主張が不鮮明になる。(中略)民主党から改めて(合併の)話があれば準備はある」
=こういう場面もあったのですね。すっかり忘れていました。これで丸1年間にわたる民主と自由両党の合併協議はいったん幕を閉じるのですが、後に結局合流するのだから面白いものです。
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「僕が以前から心に抱いていた夢、頭で考えていた構想と同じものを、韓国の大統領の口から聞くとは思わなかった。驚いたとともに大いに感銘を受けた。(中略)僕の夢は、戦前の大東亜共栄圏のような独善的考え方ではなく、北東アジアから東南アジア、最終的には全世界まで広げたフリートレード(自由貿易)を実現することだ。(中略)こうした構想を日韓両国で実現していくためにも、永住外国人への地方参政権付与は認めるべきだろう」
=うーん、あの史上最低の韓国大統領といわれ、北朝鮮と事実上、一体化していた盧氏にここまで深く共感を寄せていたとは知りませんでした。これは収穫でした。この大統領に関しては、私は昨年4月11日のエントリ「盧武鉉前韓国大統領の『功績』とエピソード」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/539919/)でも触れていますので、関心のある方はご覧ください。
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「安全保障について、基本的な原則や理念をまとめきれていないのではないか。判断基準がはっきりしないから、審議が始まっているのにどうしたらいいか分からない」
=別にいいのですが、小沢氏が代表を務めている現在の民主党はどうでしたっけ。平田健二参院幹事長が記者会見で「海賊というのは漫画とかで見たことはあるが、どういうものなのか、イメージは湧きません。今すぐ、海賊といわれても。どういう人たちが海賊なのかよくわかりません。一度海賊とは何ぞやというところから勉強しないといけない。日本の船舶は被害に遭っているんだろうか。マラッカ海峡での事件は知っているが、ソマリア沖で、そういった連中の襲撃を受けて被害を受けたことはあったのか」とノーテンキなことを述べて、恥をかいたのはつい最近のことでしたが。
…本日は約半年分しか進みませんでしたが、もう時間がないのでここまでとします。この時期の小沢氏の言動はほんどが小泉首相へ激しい批判なので、今も意味があると思える言葉を拾うのがけっこう難しいのです。まあ、あのころは小沢氏も自由党も存在感が薄く、ニュースになることも少なかったですしね。さて、次回はどうなることやら。


by saxophone
短信・金環日食で始まる一日