きょうはまず、ちょっと小沢一郎氏から離れて、同じ民主党の「次の内閣外相」、鉢呂吉雄衆院議員について触れたいと思います。この人は農協職員出身ですが日教組の組織内候補であり、特に地元の北海道教職員組合とは親密な関係にあります。それについては、2006年10月3日の私のエントリ「民主党と日教組と教育基本法」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/49979/)でも書いているのでここでは省きますが、まあ、そういう人物です。察してください。
民主党の場合、「次の内閣」の閣僚が、実際に民主党が政権を取った際にそのポストに就くかというとそうとも限りません。でも、とりあえず現在は「次の外相」なので、外務官僚と話していても「まさか本当に外相にはならないでしょうね」などと、ときどき話題になります。そういう中で聞いた一つのエピソードを紹介します。
それは先月23日から25日まで、東京で欧州各国に駐在している大使たちがそれぞれの国の情勢や課題について報告、協議する会議が開かれた際のことだそうです。鉢呂氏から某外務省高官に電話がかかってきて、次のようなやりとりがあったとか。
鉢呂氏 「欧州大使会議で何か話すように要請されたが、何を話せばいいのか」
某高官 「例えば、民主党の外交政策についてお話しになったらいかがでしょう」
鉢呂氏 「そんなものは、ない!!」
…これを聞いたとき、私はまず爆笑し、次の瞬間背筋が寒くなったものでした。でも、仮に民主党政権でも鉢呂氏が実際には外相にはならないとしても、民主党の誰が日本の外交の顔になるのでしょうね。正直なところ、ぱっとは思い浮かびません。思い切って若手を抜擢するのかそれとも…うーん。
まあ、余談はここまでにして、風雲急を告げ、身辺が慌ただしくなっている小沢氏の言動録をまたお届けしたいと思います。
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「小泉純一郎内閣の閣僚から、福田康夫官房長官を筆頭にして、何と国民年金の未納者が7人も見つかった。加えて、わが民主党の菅直人代表までもが厚相時代に未加入の時期があったことが明らかになった。それぞれ、『うっかりしていた』『思い違いだった』『制度が複雑で…』などと弁明・弁解していたが、強制加入である年金の保険料は税金に近いものであり、年金未納は脱税に匹敵する。単に事情を説明して『ゴメンなさい』で済まされるような問題ではない」
=この言葉によく注意して記憶にとどめておいてください。この人の本質的な軽さ、いい加減さが表れています。この発言が菅氏を追い込み、代表辞任につながるのですが…。
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「目標は民主党を政権を担えるような党にすることだ。荷は重いが、(代表を)やる以上は政権交代の大目標を達成できるよう、がんばってやっていく以外にない」
=はい、ここでいったん代表就任を受けています。同日の朝日新聞は「『年金で小泉政権と勝負できる』。小沢一郎氏を民主党新代表へ突き上げたのは、最後はその思いからだった」と書いていますが、さて。
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「政治責任はまったくないとは言えず、政治的けじめをつける必要がある。次の政権を担う民主党の代表に私がなることはふさわしくない。加入を推奨すべき立場にある国会議員が、加入していなかったことについて、深く反省しております」
=年金未納は脱税に匹敵するんじゃなかったでしたっけ?なんなんでしょうね、この脇の甘さは。私は当時、平河クラブ(与党担当)の所属でしたが、この緊急記者会見が急遽セットされたことで、ある会合で乾杯し、まさに生ビールを飲もうとしたその瞬間に、職場に引き返し、原稿処理をするはめになりました。
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「事実関係で見ると、25万トンの食糧支援と1000万ドルの医薬品の提供は筋違いだ。100億円相当もの身代金を誘拐犯の親玉に持って行って、ご機嫌うかがいしながら、人質をようやく連れ帰ったにすぎない」
=こうして批判しているご本人が、「カネをいっぱい持っていき、『何人かください』って言うしかないだろ」ですからねえ…。
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「俗に言う55年体制は、『何でも反対』の社会党がイデオロギーを盾にして自民党と不毛の対立を続けたように見られているが、これは事実ではない。55年体制を最も近い場所で見てきた者として言うが、自民党と社会党は地下茎で結ばれていて、難しい政治的問題はすべてタブーとして論議せず、ひたすら経済の復興ともうけた利益を配分することで完全に一致していた。つまり、自社両党はまったく同じ体質の政党だったのである」
=これは私もその通りなのだろうと思います。だから、今小沢氏は党内の旧社会党グループや社民党と仲がいいのかもしれませんが。
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「形式とはいえ、開会式は国民統合の象徴たる天皇陛下が国民の名の下に行うものだから、欠席はよくない。実質論としては、参院選で主張した年金改悪廃止法案を提出する日に、代表がいないのはどういうことか。なぜ、開会式を欠席する強行日程になったのかというと、26日に自分の資金集めパーティーを終えてから訪米したからだ。そんなことのために、大事な開会式を欠席するなど、政治感覚を疑わざるを得ない」
=いや、いいんですよ。もっともだと思いますよ、はい。でもあなたが言うとなあ。今国会での2月末までの衆院本会議11回のうち4回まで欠席し、党代表であるのに代表質問に立とうとしない人が何を言っても…。
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「政治献金に関して僕には持論がある。『個人献金はいいが、企業献金はダメだ』といった意見があるが、まったく逆だと思う。個人献金の方が政治家との密着度は深まるはずだ。僕は政治献金について、どこから、いくら受け取り、何に使ったかを、すべてオープンにして、主権者である国民が判断できるようにすべきだと思う。(中略)献金をする国民サイドにも問題がある。金で自分の利権を獲得しようという意識は捨てるべきだ」
=何に使ったかねえ。オープンに不動産を買いましたと言われても…。ちょっと素朴な疑問が湧いたのですが、この人は献金する企業を何だと思い、何のために献金していると考えているのでしょうか。
…と、ここまで書いたところで、本日昼に民主党本部で小沢氏が記者団に語った内容が入ってきたので、ここに掲載します。ふーん、「お礼とお願いのごあいさつ」か。
《記者 秘書逮捕後、次々と事件に関して疑惑の報道がされているが
小沢氏 個別のことについては、私は秘書を信頼して、秘書に任せておりますので、個々の一つ一つの献金のことはわかりません。ただ、政治献金であっても何であっても、献金してくれる方、あるいは、一般社会で言えば、慈善事業に寄付してくれる方とか、そういう意味ではありがたく、献金はいただいて、その浄財で政治活動をしておりますし、また、ずっと政治活動続けていく中で、今、問題になってる西松建設うんぬんだけではなくて、いろんな、会社の方であれ、個人の方であれ、お礼とお願いのごあいさつをするのは当たり前だと思いますんで、そういう意味では、私は何も問題はないんじゃないかと思っております。
記者 西松建設サイドが、小沢代表に何かを期待していたということについては
小沢氏 それは、例えば、私に個人で献金してくださっている方も、何百とおられます。それぞれ献金する方々の気持ちは、それぞれ違う思いを持っていると思います。ただ、本当に一般の方々が自分の収入から、献金してくださるのは、これを使って、政治活動をしながら、いい政治をしてください。そして、自分たちの日本が、自分たちの生活が、平和で安定して生活できるような、そういう社会をつくってくださいという、そういう期待をして、献金してくださっているんだと思います。ほいで、また、企業の方もそれぞれの思いはあるかと思いますが、私どもとしては、その献金を今言ったと同じように、お国のために、みんなのために使ってくださいという善意と受け止めて、ありがたくいただいております。ですから、内心の思いまでは分かりませんけれども、今、申し上げましたように善意を信じておるということであります。》
西松建設の件は、小沢氏本人まではいかないという噂が流れていますが、実際のところどうなのでしょうね。事件は地方首長の方へ伸びるという情報もありますが、真偽のほどは分かりません。とりあえず、見守るしかないようです。


by hoisassa
東京を離れて署名してきました…